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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 29

 
翌朝…

「結局眠れなかった…」

自分の身体への不安と無防備の裕美への興奮が合わさり眠れる状況ではなかった。

「良いな裕美はいい気に寝て……て…あれ何か裕美の奴、表情が苦しそうだぞ」

よく見ると裕美は変な夢を見てるのか憂なたれていた。

「うっ…うぅぅぅ…」

俺は裕美をそのまま寝かすのか、それとも起こすのか迷っていると突然…

「……きゃぁぁぁ!……ハァハァハァ…」

裕美が突然、飛び起きたのだ。
多分、相当怖い夢でも見てたのだろう、息は荒く顔の表情もこわばっていたのだ。
そして裕美が俺の方に振り向くと突然…

「雅ぃ〜…怖かったよぅ…」

裕美は涙を浮かべながら俺に抱きついてきたのだ。
俺は優しく抱いて一応慰める。

「おい、どうしたんだ裕美らしくないぞ……それに俺は雅章だ…」

当然、名前の注意は忘れない。

「何なら裕美の見た夢話してくれないか?」
「う、うん…あのね…」

裕美が夢の事を話そうとした時…

『雅ちゃ〜ん!裕美さ〜ん!朝食出来たから早く来な〜ぁ!』

全く事情を知らない麗華姉ぇが呑気に俺達を呼んできたのだ。
だが俺と裕美は無視して話を続けようとしたが

“ぐぅ〜…”“ぐぅ〜…”

食欲と空腹に負けたのか俺と裕美の腹の虫が鳴ってしまった。
すると途端に場が呆らけてしまい、そしてお互いが照れてしまった。

「ハハハ…何かお腹が減っちゃてたみたい…先に朝食にしましょ…」
「そうだね…取り敢えず話は飯の後だ」

そう話が合うと俺達は急いで普段着に着替えてリビンクへと向かった。
その時、俺はいつもの裕美の表情に戻ったのを見て一安心したのだった。
裕美の夢がとんでもない夢だったとは知らずに…

俺と裕美が服を着替えてリビングに向かうと麗華姉ぇが待っており、テーブルの上には目玉焼きにみそ汁、焼き魚とまさに日本の朝食と呼べるラインナップであった

「おはよう…麗華姉ぇ」

「おはようございます。麗華さん」

「おはよう。二人共。さ、ご飯にしましょう♪」

俺と裕美が席に座り、麗華姉ぇも席につきご飯をよそってくれた

「私、麗華さんの料理って初めて食べます」

「そういえばそうね。簡単なものだけどたくさん食べてね♪」

「はい♪」

「それじゃあ…」

『いただきます』

三人そろって食前の挨拶をした
裕美が最初にみそ汁を飲んだ時

「こ、これは!!」

「おーー」

「いーー」

「しーー」

「いーー」

「おいしいーー!!」

裕美の後ろに爆発している火山が見えた気がするが気のせいだろう……

「麗華さん。すごくおいしいです。このおみそ汁!!」

そう麗華姉ぇの料理はとてつもなくうまいのだ
ただのみそ汁ですらとてつもなくおいしくしてしまう
俺も初めて食べた時はすごく驚いたものだ

「そう、作ったかいがあったわ」

麗華姉ぇはにこにこしながら裕美を見ていた

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