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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 28

「雅ちゃん。私と一緒に寝てくれるかな」
俺の部屋に戻った時、裕美が話しかけてきた。
「おいおい、マジかよ?お、俺は男だぞ!一緒に寝るなんて…」
「ごめんね、雅ちゃん。私……」
不安げな表情の裕美。
先程の事もある。俺は頷くと着替えのために服を脱ぎ始めた。


「うーーー」
俺は布団に包まって横になっている。
このベッド、結構大きかったので二人で寝るには十分なんだが、裕美と一緒に寝るというのは刺激が強すぎた。
それに今の俺が着ているのは、薄いピンクの柔らかい生地でできた物体…ネグリジェだ。
さっき、裕美から「ごめんね、これしかなくて」と言われて着たものだ。
べ、別に俺が好きで着たんじゃないぞ。し、仕方なくだな。

「ねぇ、雅ちゃん。一緒に寝るの何年ぶりかな」
「う、うん…ガキの頃以来かな」

お揃いのネグリジェを着た裕美が、隣に入って来る。
俺は恥ずかしくなって布団を頭から被った。

「雅ちゃん。さっきの事だけど…」
「な、なんだよ…」

裕美の声が少し震えている。やはりあの時の事が…
「ううん、何でもないの。ごめんね、雅ちゃん。おやすみなさい…」
「お、おやすみ…な」

電気を消し、部屋は真っ暗になる。
俺は裕美に背中を向けながら、布団の中で目を開けていた。
首周りに触れば、ジャラっと7つの勾玉が鳴る。

外せない首飾り、裕美の痣…そして、女の子になってしまった俺。
立て続けに起きた不思議な出来事に、俺は悶々とした気分になっていた。
「ちくしょう。ええい、寝よ寝よ・・・」

朝になれば男に戻る。そんな淡い希望を持ちながら俺は目を閉じ…

「……ね、眠れねぇ」

隣で寝ている裕美からくる甘い香りや時々触れ合う身体の為、眠れないでいた。

「んっ…雅章ぃ……」
「お、おい!裕美…ひゃぁ!」

寝ぼけた裕美にいきなり背中を抱きつかれ、大きな胸が押し付けられた。
ゆさゆさと裕美の体が動く度に、背中に柔らかいバストの感触がくる。
ちょ、ちょっと……裕美、感じるんですけど…

「お、俺…一体これからどうなるんだろう」

結局、俺は明け方まで起きている羽目に陥ってしまったのだ。
これから始まる波乱な出来事を知らないまま…

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