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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 25

このワンピースは、思った以上にスカートが短いし、エプロンを押し上げるでっかい胸も苦しい。
この服、サイズが合ってないじゃんか〜。

それからと言うもの、麗華姉ぇと裕美によって部屋は、俺のコスプレ会場と化してしまった。おまけに麗華姉ぇはデジカメやビデオを持ってきて俺を撮るし…
あんたはカ○コか?と心で突っ込みつつ、状況に流されている俺。
「はぁ…なんでこうなったんだろう…」
俺はそう思い落ち込んでしまう。
だが対照的に裕美と麗華姉ぇは俺へのコスプレに盛り上がっている。

「ねぇ麗華さん、次は何を着せましょうか?」
「そうねぇ…巫女さんなんか良いんじゃないの」
「そうですね、雅ちゃんには似合いそうな気がしますね」

そう二人が勝手に決めると麗華姉ぇはまた奥から衣装を取り出し裕美と共にまた俺に巫女の衣装を着させた。

『俺は着せ替え人形か!』


数分後…
巫女装束に包まれた俺がいた。
そして裕美と麗華姉ぇは俺の姿を見て言葉を失っていた。
「み、雅ちゃん、凄く綺麗…」
「そ、そうですね。…なんだか見てられない」
ふたりとも目を見開き、口をパクパクしている。
「あの…麗華姉ぇ?」
俺は訳もわからず、その場で首を傾ける。
それを見た麗華姉ぇは、瞳を潤ませ頬を赤らめながら、
「み、雅ちゃん。鏡を見て」
そう言って、俺を無理やり姿見の前に連れて行く。
鏡の前に来た時、俺は思わず言葉を失った。
「……う、嘘だろ。」
鏡の中には、神々しいくらいの美しい巫女がそこにいた。
透き通るような白い肌をほんのりと赤らめ、吸い込まれそうな黒い瞳で俺を見ている。
あれ?どこかで見たような…でも思いだせない…

その時、

―― 魔物が目覚めた。

頭の中に響く凛とした声。

―― あなたは…私の…

どこかで聞いたような声だが、聞く者を圧倒させる。
「誰?お前は、誰なんだよ!!」
そう叫ぼうとした時、急に目の前が真っ白になる。
「…なっ!?」
もやもやした霧の中が見えたと思うと、すーと見える人の姿。
漆黒の長い髪を後ろに結わえ、純白の巫女服を着ている。
思わず吸い込まれそうな深い瞳で、俺を見据えていた。
「……お前は…」
そう呟いた時、巫女はゆっくりと口を開いた。

――― 呪いを解くには…

「何?…何の事だよ」
俺は体を動かそうとした。だが、ピクリとも動かない。

――― 7つの御霊が、あなたを守るわ。

そう言った時、俺の周りが虹色に輝きだした。
温かい…
体を優しく包み込むように光が溢れていった…


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