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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 24

だが俺の思いとは裏腹に裕美の“女の子レッスン”はまだまだ続く。
風呂から上がってからの身体や髪の拭き方やらドライヤーの掛け方、更には肌のメンテナンスのやり方まで教わった。
さすがに風呂場での乳揉みの様な暴走こそ無がったが、やはり一々言われるのは気が進まない。
そして俺と裕美が浴室から出て部屋へ向かう途中で麗華姉ぇが言う。

「ねぇ雅ちゃん…こっちに来てぇ〜」

俺は嫌な予感をしながらも麗華姉ぇの声がした部屋へと向かう。
そこは麗華姉ぇの部屋ではなく何時もは『立入禁止』と言われてた部屋であった。
 
「麗華姉ぇ!入るよ」
「麗華さん…私も良いかな?」

俺と裕美が部屋の中に居る麗華姉ぇに声を掛ける。

『良いわよ…裕美さんも一緒にどうぞ』

麗華姉ぇの声を受けて俺と裕美はその部屋へと入って行った。

「ようこそ“マイコレクションルーム”へ」
「あちゃ…」
「へぇ〜これが麗華さんの…」

そこにあったのは…
メイド…ナース…キャビンアテンダント…アニメキャラ…等々のいわゆるアキバ系コスプレ専用の衣料室であったのだ。
俺の嫌な予感は見事にほぼ的中しつつあった。
「うふふっ。どうかしら?これだけ集めるのも結構大変なのよ」
えへんっと麗華姉ぇは自信たっぷりと言う事あって、部屋にはコスプレ衣装が所狭しと並んでいる。
よくこれだけ集めたものだと感心してしまうが、俺は顔を引きつりながらこれから起きる事に不安でいっぱいだった。
「普段は誰も入らせないけど、雅ちゃんがねぇ…」
麗華姉ぇは、その辺をゴソゴソ漁って衣装を取り出した。
それは濃紺の布地が上下一体となったワンピース。
ヒラヒラとしたスカートの裾や襟元、袖口にレースの縁取り、そして白のオーバーニーソックス。
白地でやはりレースの飾りのついたエプロンに、白のカチューシャ…
「れ、麗華姉ぇ。その手に持っているのは…」
「これを雅ちゃんに着てもらいたいのよ、メイド服♪」
麗華姉ぇはにこっと笑みを浮かべて小首をかしげた。
やっぱりぃ。ごめんなさい、俺は男だからそんなの着れないって!
慌ててその場から逃げようとした時、俺は後ろから裕美に捕まってしまう。
「ごめんねー雅ちゃん。私も見てみたいのよ、メイド服♪」
「お、お前な…」
「あら、いいじゃない。よく似合うわよ」
「俺は男だ!」
「今は女の子でしょ?ね〜怖くないから、雅ちゃん・・着てね♪」
「そうそう。裕美ちゃんの言う通りよ。お願い〜」
そう言いながら麗華姉ぇも服をもってにじりよじりと近づいてくる。
「あううっ…やめてぇ」


―――― 20分後。


「きゃーー!!雅ちゃん、可愛い!」
「わぁ、凄い似合うじゃん。負けたわ」
「ちょっと…恥ずかしいんだけど」
俺の抗議は無視され、結局メイド服を着せられてしまう。

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