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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 17

「ホント、お客様はプロポーションが良くて羨ましいですわ。それに初々しくて、憧れてしまいます」
「はぁ…ありがとうございます」
つい礼を言ってしまうが、気持ちは複雑だ。男なのに綺麗と言われるなんていうのもなんかなぁ。

…この時、気が付くべきだったかもしれない。店員の態度が、俺のオンナとしては無防備すぎる行動によって変わって来ている事を。そして、これから起きる事の前触れである事を…



「では、見本をお持ちしますから、待っていてくださいね」
店員が外に出て行くと、俺は改めて鏡を見る。
採寸中は、満足に自分の姿を見れなかったわけだし。
「綺麗…か…」
自分で言った言葉に、思わず頬を赤らめる。
艶やかで長い黒髪。整った中にも愛らしさが同居する顔立ち。華奢な体に似合わないくらいの美巨乳、綺麗に括れた高い位置にある腰。そしてすらりとした足――スタイルもかなりいい。それに純白の清潔感たっぷりのブラジャーとお揃いのパンティ。
さっき裕美に選んでもらった物を身につけているが、白く透き通った肌に良く似合っていた。たしかにこれって美少女のセミヌードだよな。俺自身じゃなかったら思わず襲ってしまうかもしれない。

「おまちどうさま。お客様、どうぞこれを着てください」

店員が戻って来た。俺は渡された見本の制服を見て溜息をつく。女子の制服を着る不安。何よりも自分が男だという気持ちがあったから、すぐには着れなかった。
 
「お客様、どうなされましたか?」
「いやぁ…その…何か抵抗があるんで…」
「そ…それでは私もお手伝いしますから…」

そう店員が言うと早速ブラウスを手に取り、俺の着替えを手伝い始めた。
しかし俺はまだ店員の変化に気づいてはいなかった。
店員の顔が赤く染まり少し呼吸が荒くなっている事を…

店員は俺の腕をブラウスの袖に通し、前のボタンを留め始める。
そして店員の手がブラウスの第二ボタンに掛けようとしたその時…

「あっ…」

店員の手がボタンから離れ俺のデカい胸をブラウス越しで掴んでしまったのだ。
むにゅと豊かなバストが撓む。ビリっと微かな痺れとともに、俺は思わず顔を強張らせた。
「あ、ごめんなさい。お客様、手が滑ってしまって…本当にごめんなさい」
店員が顔を赤くして申し訳なさそうに謝る。
「お、俺は大丈夫だから、気にしないでいいよ」
自分の声だと思うと恥ずかしい。もろアニメ声だもんな。
店員がワザとしたわけではなさそうだし、その後は何事もなかったようにボタンを掛けていった。

「それでは、これを穿いてくださいね」
「うーーーーマジで?」

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