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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 123

「麗華姉ぇ…これじゃぁ派手すぎだろ!」

そう、このブラはシルク製で派手なタイプ。ご丁寧にお揃いのパンツまである。色が黒でカップの縁にフリルがついていて
男の俺が身に着れば、確実に精神的なダメージが大きいやつだ。

「はぁ…仕方ない…」

家を出る時間が迫っている。しょうがない、帰りにスーパーで安いブラでも買っておこう。
まぁ、男が開き直ればなんてことないよな。俺はパンツをそのシルクのやつに履き換え、ブラを取りだし、胸に当てた。

「………」

下着を着け終わると姿見の前に来る。

すらりとした脚を組んでみたり、胸の谷間を強調するように前に屈んだり…

ためしに下着越しで大きな双丘を揉んでみれば…

「な、なにをやっているんだ俺は!!し、しかたないんだよ。こ、こんな下着は、俺には似合わないんだからな」

顔を真っ赤にして否定するのだが、意外とよく似合うのである。

派手な下着姿に。

ここ最近、体の成長が著しかったのが原因かもしれない。

身長が伸びたせいか、全体的にバランスよくメリハリがついてきた。

腰回りがきゅっと引き締まり、形のいいお尻もよりぷりっと上向き、洗練されている。

顔もあどけなさが消え、大人っぽい艶を帯びるようになった。

「はぁ…男の俺がなぁ…こうまで女性化するとは…」

以前なら、多少は男の面影があったのに、今は別人のように女の顔になっている。

透き通るような白い肌に、少し茶色かかった髪が腰まで伸びていて、どことなく夢の中の少女に似てきたような…

いかんいかん。着替える時間がなくなるだろ。

「うーん、やっぱ気が進まないなぁ…」

今日は、俺の体の精密検査がある。

提案してきたのは、裕美の母親である校医の天野 清美さん

メガネが似合う、見た目が20代前半の女医さんだ。

その彼女の知り合いの病院で行われるわけで…

「はぁ…俺、清美さんは苦手なんだよな…」

そう。実は彼女、大の美少女好き。

見た目が若いだけあって、校内でもお姉さん肌として生徒に接している。

そのせいか、女子生徒のほとんどは彼女のファン。

放課後の保健室は女子生徒の溜まり場になっているらしい。

でも実際は、手籠にした女の子も多いという黒い噂もある。

以前、母親の女癖の悪さに裕美が、頭が痛いって言っていたっけ。

そういえば、女になって以来、何度も保健室に誘われたよな。

そのたびに裕美が止めなかったら俺も危なかったよ…トホホ…

「雅、まだなのー?」
 
部屋のドアが開いて着替え中の俺を急き立てる声がした。

「わわっ。裕美、ちょっと待ってよ。まだ服も着てないのに…」

「遅い!いつまでかかっているの?」

「わ、わかった。すぐに…」

慌てて足元にある服を拾い上げる。
ふと見れば、裕美が俺を見てにやにやしていた。

「ふーん、雅ってけっこう派手な下着を着ているじゃないの。うふふ、すごく似合っているわよ」

「ば、ばか。好きでしているんじゃねーよ」

「どうだかしらねぇ…うふふ」

な、なんだよ、その含みのある笑いは。
ん?何故か裕美の手には紙袋。その中身は…あ、見えた。

「な、なぁ、もういいだろ?俺、まだ着替え中だし…」
手に持った服で着替えようとした時、

「駄目!!そんな地味な服装じゃだめよ。もっと女の子らしくしなきゃ」

と、持っていた服を取りあげられ
代わりに紙袋の中にあった服を無理やり渡された。

「で、でも…俺、今日は病院だし…」

デートじゃないんだからと言うとした時、ギロリと裕美が睨む。
心なしか裕美の背後には、怒りのオーラーが…
こ、怖い…

「着・な・さ・い。雅ちゃん」

「…は、はい」

しぶしぶ着替えを進める。
どうも裕美には逆らえないようだ。

渡された服は、明るいXネック・ワンピース。
ゆったりとしたタイプものだが、体の線はよく出ていているし、胸の辺りは
肌が剥き出しなので谷間も見える。
腰まわりにはリボン状のベルトがあり萌え要素満点。
スカート部分が…ちょっと短いような…

「ミニスカートタイプよ。雅ったらこんなに綺麗な脚なんだから、見せなきゃ
勿体ないわ」

はぁ…そんなもんかな。

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