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勾玉キッス☆
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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勾玉キッス☆ 109

 委員長に神村がスッと近づく。神村の右手が委員長の胸に触れ、左手が委員長の腰を撫でる。

「ひっ。か、神村さん。どこ触ってるの?」
「委員長。嘘はいけないよ」

 言うなり、神村は委員長の水着を上にずらす。
 俺たちよりは小ぶりだが、形が良くきれいな胸があらわになる。

「! ちょっ、神村さん。何するの、やめて」
「…やっぱりね。委員長、嘘ついちゃダメだよ。
 小さい小さい言いながら、美乳じゃないか。
 腰まわりだって、余分なお肉はついていないし、お尻だってキュッとしまってる。
 自信持ちなよ、委員長。委員長だって、雅ちゃんや天野さんのスタイルに負けていないじゃないか」

 うわ、神村の手の動き。
 妖怪だ。妖怪レズレズだ。
 委員長の顔が赤くなっていく。
 照れているのか。それとも、感じているのか。

「や、やめて、神村さん。そんなこと言われたら、私、照れちゃうじゃない」

 委員長は照れていた。
 神村にずらされた水着を直すと、委員長は足早に更衣室を出て、プールサイドに向かっていった。

「さぁて、ボクも行こうかな」
「妖怪レズレズ」

 意を決して、俺は神村に言う。

「雅ちゃん。そんなにほめないでくれ。ボク、照れちゃうじゃないか」
「ほめてない!」
「アハハハハ」

 思わず俺はツッこむが、神村にはどこ吹く風。笑いながら、神村はプールサイドに向かっていった。

「桐生さん、ちょっといい?」
「何か?」

 森崎が声をかける。

「桐生さん。もしかして、男言葉に慣れた生活をしていなかった?」

 俺は返す言葉に詰まる。
 森崎は、俺が男だということを知っているというのだろうか。

「いや、答えられないならいいんだ。
 女の子が男言葉を使ってはいけないという法律はないよ。
 少なくとも、私は気にしないし、神村だって気にしないだろうから、男言葉に慣れているなら、気にしないで使って良いよ。
 じゃ、先に行ってるから。二人共、遅れちゃダメだぞ」

 森崎も更衣室を出ていった。
 更衣室にいるのは、俺と裕美だけ。

「なぁ、裕美。森崎のあれ、どう受け取ればいい?」
「う〜ん、言葉通りでいいんじゃないの。お言葉に甘えて使っちゃったら?」
「…そうだな」

 俺は更衣室を出ようとする。

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