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女性化パラダイス
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女性化パラダイス 5


「じょ、上半身裸になるのに抵抗があったし・・・」
「そうなんだ。」
「それから同じ学級の男子に恋愛感情が芽生えたってのもあるかな。」

新体操の練習に励んできた優にとって恋愛は未知の領域であり、

「・・・君、中学に入ってから一気に逞しくなってね。」
「真央ちゃん、惚気過ぎ。」

「もしかして男子よりも女子とかと一緒にいるのが多かったでしょ。」
「た、確かに言われてみれば・・・」

家庭では母や姉と会話する事が多いのに、父と接する事が少なく、
学校でも転入する前から男子よりも女子と遊ぶ事が多かったが、

「真央、お友達と話が弾んでいるようだけど、そろそろ帰らないと。」
「は、はい。」
「私もお母さんを待たせちゃってた。」

数日が経ったある日、自主練をしていると流美が、

「今から私が講師として所属していたバレエ学校を見学しましょう。」
「急にどうして・・・」

練習をちゃんとやって、大会でも成績を残してきているのは認めつつも、
流美は自分の指導や綾の演技を見ているだけではいけないと感じ、
かつての母校で講師も務めたバレエ学校の練習の様子を見学させて、
良い刺激を与えられればと考えており、

「皆、なかなか筋が良かったと思わない。」
「そ、そうだね。」
「折角だから男子のクラスも見てみましょう。」

高校生男子を中心としたクラスを見学してみるのだが、
練習そのものより盛り上がった胸筋、細いながらも筋肉の存在感がある腕などに、
気を取られてしまい、

「(真央ちゃんみたいに恋しちゃっているのかな・・・)」

その頃、真央は他の水泳部員達と一緒に、競泳のジュニア強化選手達の練習の見学の為、スポーツセンターの屋内プールに来ていた。
そこの強化選手の中には真央の初恋の少年、大宮洋(おおみや ひろし)がいた。
「洋くん…」

性同一性障害だった真央は小学3年の時、クラスメイトの洋に恋心を抱いてしまった。洋を慕い、同じスイミングクラブに通うようになったが、同じ男である自分が洋に向かって恋してるなんて言えるはずなどなかった。
そして、4年生への進級を控えた春休み、真央は希望どおり女体化を果たした。しかし、それからすぐにK大附属小に転校することになり、以来、洋とは全く会っていなかった。
真央は、いつか洋に再会して自分の思いを打ち明けようと、懸命に競泳に取り組むようになったのである。


「ひ、洋君・・・」

練習を一通り終えてプールから上がった洋に勇気を出して声をかけてみると、

「君はもしかして・・・」

洋にとって真央は同じスイミングクラブで通う親友という認識で、
まさか自分に恋心を抱いていたとは思ってもみなかったが、
真央が転校してから、家族以外に心許せる相手が少なかった洋は、
水泳に打ち込む事で寂しさを紛らわしていたが、

「叔母さんから真央らしき女子がいるって聞いていたけど・・・」
「もしかして6年の担任だった大宮先生が・・・」

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