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女性化パラダイス
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女性化パラダイス 1

ある年の3月下旬、K大学病院の施設内のホールに、5〜25歳の100人の男子が集められていた。整列する彼らに対し、看護師達が水の入った紙コップとカプセル剤を配った。
「皆さん、ただちに渡されたお薬を飲んで下さい」
白衣の女性、神栄製薬株式会社の主任研究員の柏崎智明(かしわざき ちあき)が指示した。そして、男子達は皆、カプセル剤と水を口に入れて飲み込んだ。

「皆さん、お飲みになりましたら、服や下着、全て脱いで下さい」
智明の指示に一同はざわめく。
「恥ずかしいでしょうけど、我慢して指示に従って下さい」
智明に言われ、男子達は全員、服も下着も全て脱いで全裸になった。彼らの殆どは手で股間を隠すのだった。

丸裸になった男子達は一人一人、看護師から注射をされた。全員の注射が済んで30分ほど経過した。
「ううう…」
男子達が呻き声を上げた。そして、胸や下腹に手を当てながら蹲った。彼らの肉体が急激な変化に見舞われ、激しい苦痛に喘いでいるのだ。
「みんな頑張って。もうすぐ新しく生まれ変われるのよ」
智明は彼らを励ました。

数分後、激痛に喘ぎ悶えながら全員が気を失い、床の上に倒れ伏した。看護師達は彼ら一人一人に毛布を掛けた。

それから6時間が過ぎた頃、1人また1人と、全員が意識を取り戻した。そして、彼らは皆、自身の身体の変化に気づき、驚きの声を上げた。
「「おぉおぉぉぉ…」」
皆、それまで股間に付いていた男根や玉袋が消えており、代わりに縦長の割れ目があった。また、一部の低年齢の子を除き、つい先ほどまで平らだった胸には、大小の差はあれ、左右一対の膨らみがあった。更に、これも一部の低年齢の子を除いてだが、腕や足は細くなり、ウエストは引き締まり、背は幾らか縮んだ。
他に、100人全員に共通している特徴として、頭髪が長く伸び、全身の肌が白く艶やかになった。
髭や体毛が抜け落ちるのは当然としても、脇毛や陰毛を含め、首から下の体毛が全て抜け落ちてツルツルになった。これは薬の副作用によるものだった。

彼らに投与されたのは、神栄製薬がK大学の医学部や薬学部と共同で開発した、男性を女性に性転換させる薬である。ここに集められた100人は、それぞれ何らかの理由があって女に生まれ変わることを望んだ者達ばかりだった。

2040年代後半、男性を性転換で女体化させる薬が開発された。先に飲んだカプセル剤と後から注射された薬液とが体内で相乗効果を起こして、急激な肉体変化をもたらし、見る間に女体に変化させるのである。
他にも、女性の体内の卵子を精子に変換させる薬や、女性のクリトリスを一時的に膨張させて男性器の機能を持たせる薬が開発され、女同士でも性交して子供が作れるようになった。
そして各国で、男から女への性転換の自由と女性同士に限っての同性婚が法律で認められるようになった。また、性犯罪など悪質な犯罪に対する刑罰として性転換刑が制定された。
他にも、セクハラやパワハラの加害上司に対し、解雇か性転換のいずれかを選択させるといった処分が多くの職場で採られるようになった。また、学校でのいじめ問題でも、いじめの加害者が男子でかつ悪質な場合、強制的に女体化させるといった処分が採られるようになった。

柏崎智明は天才的な頭脳を持った研究者で、27歳の若さでこの性転換薬の研究開発グループの主任を任された。彼女は元々男だったが、自らが完成した薬の試作品の被験者となり、無事に完全な女体化を果たしたのである。
女となった智明だが、それはもうスタイル抜群の美女であった。その姿は、もし当人が男に生まれて無事に成長していたらこうなっていたという結果とのことだ。

勃起不全や無精子症の青少年、身体が男で意識が女といった性同一性障害者、結婚する為に一方あるいは双方が女になろうという同性愛の男性カップル、中性的あるいは女性的な容姿にコンプレックスを持つ青少年男子、女子の集団に入りたい男子、女子のスタイルに憧れる少年、その他様々な事情で男から女への転換を望んでいたのであった。
智明自身、実は性同一性障害で、それ故、この性転換薬の開発に情熱を燃やし、自ら被験者となったのであった。

女体化した100人を目の前にした智明は、自分が無事に女体化に成功した時の感動を思い起こす。
智明は自身の体で効果を試そうと、ソファーに座るとカプセル剤を飲み、続いて注射をした。30分ぐらい経過した頃、智明は突然苦しみ出し、呻き声を上げながら胸や下腹に手を当て、間もなく気を失った。
数時間後、智明はソファーの上で目を覚ました。気がつくと、服がダボダボになっている感じがした。上着やシャツの袖、ズボンの裾が余っていた。ソファーから立ち上がったとき、ズボンがずり落ちそうになった。声を発してみると、それまでとは違った女の声だった。
智明は更衣室に移動し、服や下着を全て脱いだ。そして、大鏡の前に立ち、一糸まとわぬ自分の姿を見つめた。そこにはスタイル抜群の美女が映っていた。
胸には左右に2つの大きな膨らみがあり、ウエストはくびれ、肉棒や睾丸は失くなり、股間には縦長の割れ目があった。身長は10数p縮んだ。
この後、検査したところ、染色体がXXに変化しており、体内に子宮ができていた。完璧な女体化が達成されたのであった。

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