女性化パラダイス 4
「これまでの性転換手術に比べて安全で費用も安く済むし、妊娠だってできるのよ」
「その薬でもって優を正真正銘の女の子にすることができるのね」
「僕、本当に本物の女の子になれるの?」
それまで黙って話を聞いていた優が口を開いた。
「ええ!だから優、その薬を使ってみる?」
「うん!本物の女の子になれるなら是非…」
優は面と向かって流美に返答した。
「女の子の優もきっと可愛いでしょうね」
優の顔を見つめながら綾は言った。
そして、優はK大学病院にて女体化薬の投与を受け、無事に女体化を果たした。その後、すぐに病院内で検査を受けた結果、外見だけでなく、身体の構造も完全に女性のものとなっていることが確認された。
「バンザーイ!」
優は興奮し、飛び上がらんばかりに喜んだ。
女となった優は綾と共に流美の指導を受けるのが楽しく、
多少の練習の厳しさも苦ではなかったが、
綾と一緒に練習をするようになって数年、
中学生になったばかりの優が大学生の綾に、
「お、お姉ちゃん・・・」
「学校で嫌な事でもあったなら、相談しなさい。」
「練習もちゃんとやっているのに・・・」
優は胸や尻の辺りが丸みを帯びてきたのを太ってきたと思っており、
綾はそれを聞いて、
「女として成長しているだけだから大丈夫。まあ胸が大きくなるのは色々大変だけど。」
優らが帰宅すると流美が、
「ほら、制服のままで良いから早く乗って。」
「わ、忘れていた。」
「それから綾は自主練ね。」
「わ、分かっているわよ。」
優は流美と共に、
未成年の女性化が発育などへの影響の有無を確かめるための検診を受けるため、
K大学病院へと向かうが、
K大学病院へ着くと同じ中学で水泳部へ所属する真央と出会い、
「真央ちゃんもお母さんと一緒に・・・」
「そ、そうだけど、さっきから緊張しちゃって。」
看護師(なお検診に携わるのは全て女性)に名を呼ばれ、
優と真央は診察室へと向かい、医師の指示で制服を脱いでいくと、
優のレオタードと真央の競泳水着が露わとなるが、
優も真央も胸や尻の丸みが強調され、股間の辺りが食い込んでしまっており、
恥ずかしいのを堪えて、それぞれレオタードと競泳水着も脱いで検査台へ横たわると、
「これからスキャニングを始めます。」
医師の指示で検査装置が起動すると、ディスプレイに身長や筋肉の発達具合などが表示され、
「はい、終わりました。」
「あ、ありがとうございます。」
検査の結果、優も真央も身体に全く異常は見られず、女性として無事に良好な発育を示しているとのことであった。ただ、2人とも、女体化薬の副作用で、陰毛も脇毛も、首から下に体毛が全く生えていなかった。
真央は優と同じ日、一緒に女体化を果たした子だった。2人は同い年ということですぐに仲良しになり、女体化してすぐ、共にK大学附属小学校に転入、更に共に附属中学へ進んだ。
「真央ちゃんはどうして女の子になったの?新体操と違って、競泳なら男の子でもできるじゃない」
優は真央にそう尋ねたことがあった。