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女性化パラダイス
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女性化パラダイス 23

すると真央が、
「私と洋くん、それだけ互いに思い合う気持ちが強いって証よ」
そう照れながら言った。そして新も、
「私たちも真央や優に倣って…」

希は羨望の眼差しでカップル2組を見つめる。
「葵さん、私と同じ色の水着になってくれないかな…」

日曜日、スポーツセンターの屋内プールに、葵、希、麻貴の姿があった。真央、新、遥も来ている。この日、洋は競泳の特訓の為、来ていなかった。
「自分はやっぱり麻貴先輩のことが大好きなんだ。諦められない」
葵はそう言い張った。そこで、葵、希、麻貴の3人の話し合いの場を設けることとなり、屋内プールに来たのである。


すると洋が、

「希、兄妹でもそんなに見つめられるのは・・・男への恐怖心、だいぶ治まったみたいだな。」
「そ、そうかな。」
「葵君と接してきた影響じゃないかな。」

恥ずかしがる希に新が、

「じゃあ、葵君がお兄さんや遥みたいになったらどう思い浮かべてみてよ。」
「兄さんや遥さんみたいに・・・」
「じゃあ。俺は競泳の特訓があるから…」
洋は、スポーツセンターへ行く希や真央たちと別れ、学校へ向かった。

スポーツセンターへ着くと、玄関の前で麻貴が待っていた。
「麻貴先輩♪」
葵が満面の笑顔で麻貴に声を掛けた。

一行は男女別に更衣室に入り、各自水着に着替えた。希が着たのはもちろん、葵が選んだピンクのビキニだった。

希たち女子は着替えを済ませ、プールサイドで葵や遥と合流した。その際、希は葵の水着姿を見て驚いた。
「葵さん…その水着の色…」
葵の履いているビキニパンツの色が麻貴のビキニと同じ、鮮やかな黄色だったのである。


少し離れて真央や新らが見守る中、

「葵君、あなたが本気なのは分かったけど・・・」

麻貴は異性よりも同性に興味がある上、
下手に張り合って希を悲しませる事を危惧しているが、
葵は自分を気にかけてくれる事に感謝しつつも、希を異性として見れていないようで、

「大丈夫かな。」
「希ちゃん、しっかりして。」

「麻貴先輩。レオタードばかりか、水着も黄色なんだ!」
「ええ。私の好きな色だから…」
「よく似合ってますよ。実は僕も黄色が一番好きな色なんです」
「そうなの!」
葵はそれから、希の方へ顔を向け、
「希ちゃん。悪いけど、僕は君の気持ちに応えてあげられそうもない」
そうきっぱりと言った。
「そ、そうですか…」
希は葵の傍から離れ、真央や新の傍へ駆け寄った。

「麻貴先輩のこと、大好きです。初恋なんです」
葵は麻貴に向かって声高に告げた。そんな葵を前に、麻貴の気持ちもやや動いた。
「あなたとのお付き合い、考えてみてもいいかな…」

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