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人生の先輩として
官能リレー小説 - 二次創作

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人生の先輩として 4

「わかったわよ。上がったら、声かけてちょうだいね。私、次に入るから……」
不二子はドレッドがバスルームから上がってくるまで、一度バスルームから上がって、リビングで待つことを決めて、一言声をかけてから出て行った。
「なんなんだ…あの女の人、俺のことをボウヤボウヤ連呼して、異性として見ていないというのかよ……」
ドレッドは不二子にボウヤを連呼され、異性として、見られていないのだと怒りとも悔しみともとれる反応をしていた。
「お風呂からあがったから。入れば?」
ドレッドは、お風呂からあがると、リビングに居た不二子に声をかけていた。ドレッドは、不二子がバスルームに向かうのか、横目で見ながら様子を伺っていた。
「そう...分かったわ。それじゃ、お風呂に入ってくるわね。フフ...入っている所を覗いちゃダメよ」
不二子はドレッドをからかいつつバスルームに向かって、歩き出していた。ドレッドは、不二子が確実にバスルームに入ったか、気付かれないように気をつけながら、確認していた。そして、不二子が入っていることを確認すると、ドレッドは、不二子が入浴している間に、何かの準備をしていた。
ドレッドがリビングで、何かをしているとは知らない不二子は、バスルームでシャワーを浴びていた。
「フッフ……フフフ……フ〜ン。(ドレッドに信用してもらうためには、まだまだ時間がかかりそうね。サハリンからの頼みだから仕方ないけれど、まさか、男の子と一緒に過ごすことになるなんて……)」
不二子は鼻歌を歌いながら、シャワーを浴び、これからのことを考えていた。不二子にとって、男の子の世話など経験がなく、サハリンからの頼みでなければ、引き受けていなかったからである。
「ボウヤがいた組織の人間がまだ狙ってくるかもしれないし、それに、ボウヤの眼、あの眼は更生したいと本気で思っている眼じゃなかったわ。油断しないように気をつけておかないといけないわね」
不二子は、身体を洗い終えて、浴槽に浸かってからも考え事を続けていた。不二子はドレッドからの信用を得ようと思っているのと同時に、まだ何か隠している気がしてならないからであった。
しばらく浴槽に浸かってから、バスローブ姿でバスルームから出て、ドレッドがいるリビングに向かっていた。不二子がリビングに入るとドレッドが姿はなかった。
「あら?ボウヤがいない。どこかに行ったのかしら?それとも……」
不二子はドレッドの姿を探すために、部屋中を探し始めていた。すると……
「えっ?急に部屋の明かりが消えた?ブレーカーが落ちちゃったのかしら……」
不二子は突然部屋の明かりが消えてしまったため、目の前が見えなくなっていた。ドレッドを探すためにも明かりをつけないと思って、ブレーカーが落ちたのか確認しようとゆっくり歩き出そうとした瞬間……
「ううっ!?うう……んん……くっ……いつの間に背後に!?」
不二子は暗くて見えなかったせいもあるのか、背後からロープのような物で首を絞められていた。
「うう……んん……ううっ……ま、まさか……ボウヤが……そういうことね……へ、部屋……の明かりが消えたのも……私の背後をとるためだった……のね……」
不二子は背後からロープのような物で首を絞められ、気を失ったのか、力が抜け、うつ伏せに倒れてしまう。
「なんだ……あんだけ、粋がっていたのに、簡単に背後取られて呆気なかったな」
ドレッドはうつ伏せで倒れている不二子の身体を蹴り上げて、仰向けにさせていた。ドレッドは、してやったりと笑みを浮かべると不二子の身体に跨っていた。
「人のことをボウヤボウヤと言って、甘く見ているから、悪いんだよ。俺だって、男なんだからな。それに、ドレッドって名前もあるのに…」
ドレッドは不二子に跨りながら、不二子の綺麗で長い髪に触れていた。

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