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MATRIX/Anomaly
官能リレー小説 - 二次創作

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MATRIX/Anomaly 10

「なんか気持ち良すぎたせいで、体に力が入らないんだけど……まだふわふわした感じ」
「少し寝ればいい。一時間したら起こしてやる」
「うん、そうする」
俺に腕枕をしてほしいと言うので言われたようにしてやると、沙織は口元をほころばせて、すぅすぅと穏やかな寝顔で寝息を立て眠った。
一時間後、俺はシャワーを浴びて服を着てから、沙織を起こしてやった。
「シャワー浴びてくればいい、すっきりするぞ」
「うん」
沙織はシャワーを浴びて下着姿で部屋に戻ってきた。「タバコを喫っていいか?」
「うん、いいよ。ねぇ、お金返すね」
「俺とやったんだろ。返さなくてもいいぞ」
「……でも、やっぱり返すよ」
「金がほしかったんじゃないのか?」
「今しかできないことがしたかったの。女子高生じゃなくなったら今より安売りしかできなくなるから。でも、もういいや」
沙織はそう言って笑うと俺にキスしてきた。
「またしたくなったら連絡して。生理の時はダメだけどね。わかった?」
「ああ。でも今度は中出しするかもしれないぞ。あとなフェラは前歯はあたってないが、奥歯があたって痛いから気をつけてくれたらうれしい」
「うん。じゃあ、今度するときは、フェラの練習をさせてくれる?」
「そうだな。おてやわらかに頼む」
高橋沙織はこの日から援助交際をやめた。沙織は俺の手を恋人みたいに握って、照れながらラブホテルから出た。夕食を一緒に食べてから別れた。
そのあとコンビニで見かけたファッション雑誌に、高橋沙織がモデルとして表紙になっているのを見かけた。なるほど、どこかで見たことがある顔だと思っていたが、こういうことだったのか。
高橋沙織は女子高生だが、そこいらのサラリーマンの初任給より金を稼いでいるのかもしれない。
沙織が人妻瑠美のようにヤクザと遭遇せずに援助交際から引退した。
俺は今夜は侵入者と出会わなければいいと思いながら歩いていた。人妻瑠美とモデルの沙織とセックスして少し疲れていた。
エージェントスミスが走る後ろ姿を見かけた。嫌な予感がした。雑踏でもエージェントスミスは人にぶつからないで走り抜ける。
ここが仮想現実空間マトリックスだと知らない人が見たら、警察やSPって特殊訓練であんなこともできるんだなと勝手に納得するだろうな。
スタントマンやスポーツ選手などの体の動きを見て、すごいと思うのと同じレベルで考える。
「やれやれ、ついてないな」
そう言いながら俺はエージェントスミスの後からついていく。侵入者がエージェントスミスに消去されるか、俺と会えるかどうかもシステムは把握しているのか、これはシステムの想定外なのかわからないが、俺はもし侵入者がラファエラだったら消去させたくない。

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