PiPi's World 投稿小説

MATRIX/Anomaly
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

MATRIX/Anomaly 1

今日も散歩に出かけていく。
エージェントスミスと、この世界がニセモノだと気づいた連中が鬼ごっこをしている。
追われる側は命がけだ。
エージェントスミスは銃で撃たれようが、刃物で斬られようが死なない。
俺はエージェントスミスに特別な力を与えてもらうのと引き換えに、鬼ごっこを手伝うことに同意した。
「ぐはっ、痛てぇ……」
スミスにビルの間で前後を挟まれている逃亡者の前に投げ飛ばされた。
その隙に女はスミスたちの眉間を狙って銃をぶっぱなしたが、銃声が鳴り響く。
「当たった……」
「早く逃げるぞ」
起き上がった俺は逃亡者の手を引いて、頭を吹っ飛ばされたスミスの背中を踏みつけて走る。
「こっちだ、早く!」
俺は女の手を握りラブホテルの中に逃げ込んだ。
「スミスに見つからずに逃がしてやるよ」
「あなた、何者なの?」
「何のためにあんたたちがスミスたちと追いかけっこをしているのかは知らないが、俺はエージェントが嫌いなんだ」
女が俺に銃を向けた。
「助けてやったのに俺の頭も吹っ飛ばす気かよ……ひでぇな」
至近距離で銃撃されても、銃弾をかわすこともあるエージェントスミスが頭部を吹っ飛ばされた。
女は困惑していた。
金髪でセクシー、服装はバイク乗りのつなぎみたいな服装でサングラスをかけている。
日本語は通じるようだ。
「俺はスミスじゃない。俺とやらしてくれたら逃がしてやるけど、どうする?」
俺の言った意味がわからずに銃口はこちらに向けたままの女に説明する。
「俺はエージェントスミスを誤作動させることができるんだ。だから、あんたの銃弾がスミスに当たったんだ。それにスミスが俺を消さないで俺を投げ飛ばしたのも誤作動だ。あんたは俺を殺してスミスとまた追いかけっこしたいのか?」
女は銃口を下げた。俺はベットに座って煙草を取り出して一服した。
「あんたも喫うか?」
「いらないわ」
女はエージェントスミスを警戒している。
スミスはホテルの従業員でも通行人でも完璧に変装して監視している。
「ここは俺とあんたの二人っきりだ」
「どうやって逃がすつもり?」
「あんたは一度エージェントスミスに見つかって識別された。俺と手をつないでたから、ここまで逃げられた。もうひとつあんたが女でラッキーだった。俺とセックスして胎内に精液があるうちは手をつないでいるのと同じ効果がある」
「セックスしろって言うの?」
「やったらどこにでも行ける。あんたたちがどこから来て、どこに帰るのかはわからないけど、俺を殺して逃げ出すよりはましだと思うぞ」
エージェントスミスに捕まれば記憶も意識も消去されてしまう。それにセックスしても、それは現実ではない。夢で知らない男とセックスするようなもので、妊娠もしない。
「条件はそれだけ?」
「シャワーぐらい浴びてくれ、俺も浴びる。走って汗だくだからな」
女が微笑した。
「ホテルから出たら別行動よ。あなたの誤作動の話を信用してる訳じゃない。でも、スミスから逃がしてくれたから、感謝はしてるわ」
女は銃を持ったまま服を脱いで全裸になる。
「ベットでも銃を持ってるつもりか」
「ええ、もちろんよ」

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す