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MATRIX/Anomaly
官能リレー小説 - 二次創作

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MATRIX/Anomaly 4

エージェントスミスが侵入者を排斥する理由があるとすれば、世界の予定に侵入者が関与することで予想外の事態が起こらないように警戒しているのだ。
だが、侵入者も作られた模造品の意識や肉体を与えられて、それを本当の意識や肉体に記憶として伝えているだけにすぎない。
なぜ、そんなに警戒するのだろう?
仮想現実を作り出しているシステムが神だとすれば、人間乾電池をやめた人間の意識の侵入をなぜ許すのか。
俺は考えるほどわからなくなる。
もし侵入者がシステムエラーを起こす原因なら、まるでエラーを起こさせるために侵入させているようにしか俺は思えない。
俺は考えているうちに眠気を感じて目を閉じる。これ以上、世界について考えるなということなのか。俺は世界について考えるのを止めて、ラファエラのフェラチオや熱く湿った膣内の感触を思い浮かべた。
いい女だった。
俺は勃起している。
金はある。デリヘル嬢をラブホテルに呼んで金は払うからゴムつきでやらせてくれと交渉してみるか。応じればこちらの言いなり、断ればサーピスの範囲内でぬいてもらうだけだ。
侵入者以外とセックスしてみても、世界中の快感を分け与えることができる。それはバグなのではないかと思うが、もしエージェントスミスの女バージョンが存在すれば、俺は服従させる自信がある。
不感症かもしれないけどな。
俺はデリヘルをラブホテルに呼んでみた。
「オプションは全部で。特別なサービスについては直接交渉か。わかった」
一時間後、ラブホテルでアダルト番組をみているとデリヘル嬢がやって来た。
デリヘル嬢のアルバイトを始めてまだ一週間の若い人妻は、なんでデリヘル嬢をするはめになったのか洗いざらい俺に自供した。
夫に内緒で援助交際で遊んで金をスロットに突っ込んでいた渡部瑠美は、援助交際で待ち合わせた客が何の職業かわからなかった。
学生というほど若くはない。高い時計をつけているが、服装はラフな感じだった。
話すと丁寧な口調だった。
「どんな人が来るか、少し心配でした。でも、美人でよかった。どれくらい一緒にいてくれますか?」
「夕方の四時までなら……」
一回では終わりにしてくれない客だと、瑠美は気づいたがその分だけ高めに金額を言ってみた。
すると、その客は「キャッシュコーナーに寄らせてください」と言い、金をその場で封筒に入れて瑠美に渡してきた。ホテルに入ってから金を渡す客ややってから払うと言い出す客はいるが、いきなり金をすぐに渡されたのは瑠美は初めてだった。
そのあとファミレスでコーヒーを飲んでからラブホテルに行った。
ラブホテルの部屋についた時には瑠美はひどいめまいがして、体がふわふわと酔ったような感じがして足元がふらついていた。
「トイレに行った隙にアイスコーヒーに薬を入れさせてもらった」
ベットに放り出された瑠美に客はそう言った。そして服を脱ぎ出すと何がスポーツかジムで鍛えたような体つきと、背中には彫り物があった。
「ヤクザ……なの」
呂律の回らない口調で瑠美が怯えて言うと、ヤクザがゲラゲラと笑いながら、鞄の中から注射器を取り出して見せた。
「ヤクザだよ。勝手に素人が商売しやがって。シャブ漬けにしてやるよ」

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