明日香、熱い幸せ 7
翌日。
明日香はジュンコ、モモエとともに構築論の授業へ出るため講義室へ向かっていた。
「そういえば、明日香様。最近ブルーの生徒の間で流れてる噂をご存知ですか?」
「噂?いいえ、聞いたこと無いわ。またレッドの廃寮関係かしら。」
「実は、ここ2、3週間のことなのですが、夜になるとブルー寮のどこからともなく”女の苦しむような声”が聞こえてくるとか……。」
女の苦しむような声……明日香の心臓は一瞬飛び上がり、鼓動が早くなった。袖の無いブルーの女子制服から覗く明日香の美しい腋に汗が滲む。
「そ、そう…。でも、風か何かの音じゃないかしら?私はあまりそういうのは……。」
「あ、明日香様、それが……。ある女子生徒が言うには、その声が明日香様のお部屋のある辺りで最も大きく聞こえたらしいですわ……。こ、このままじゃ明日香様が!」
「まあ!やめなさいよモモエ!」
女の声が自分の部屋から……?そのことが何を意味するか、明日香には一瞬で理解できた。白い腕の内側を雫が伝っているのを感じた。濡れた腋に触れる空気が冷たい。
もはや彼女らの話は聞こえていなかった。話に夢中の二人に何か言い、明日香は駆け出した。一刻も早くこの場を立ち去りたかった。
気がつくと、明日香はブルー寮の女子トイレにいた。虚ろな目には涙が浮かんでいた。ジュンコ達には忘れ物をしたとかなんとか言ったと思う。しばらく呆然とした後、明日香は紙を巻き取り、腋にあてがった。紙に濡れた跡が広がった。しかしそれは逆効果だった。すぐさま絶望がぶり返し、落ち着いた心臓が再び鼓動を早めた。
(ああ……聞かれてたんだ……寮中の皆に……あの二人だけじゃない、女子寮全体に……。私の……私が……妊娠して、性欲が止まらなくなって、夜毎明かりを小さくして、クリトリス……こね回して、お……おまんこぐちゅぐちゅしてっ、子宮引っ搔いてっ、そして……そして……!……お潮まき散らしてイっちゃった、えっちな声、淫乱で、動物みたいなっ……!!)
その時、昨日の自分の姿が頭をよぎった。
本人も気づかぬうちに、口角が上がっていた。
深い絶望に打ちひしがれているのに、どうして笑っているのだろう。答えは出なかった。
もはや涙は乾ききっていた。その代わり、明日香のパンティにはジワリと濡れた跡が広がっていた。そのシミは目に見えて大きくなっている。明日香は自分の身体の奥の奥から流れ出る熱いものを感じていた。布越しに蠢動する女陰がはっきりとわかってしまう。
(あっ……熱いのがくるのがわかる……!)
ひときわ濃い液体がドロリと吐き出された。給水量の限界を超えた下着の布からこしだされ、大きな玉になって水の中に落ちた。
よく見ると、張り詰めた肉芽もまた布を押し上げて自己主張していた。もともと普通のサイズだったのだが、度重なる激しい行為の末に肥大し、普段から先端が露出するほど成長していた。そのふくらみに気づいてしまった明日香の指は、無意識のうちにそこに伸びていった。
(はっ、私……何考えてるのよ……今、今そんなところ触ったら……!)
頭の中では必死に指を制止しようとする。しかし、そんなことはお構いなしに明日香の指はクリトリスへと向かう。
(だめっ!今したら、今したら私……!)
あと数ミリ、少し腕を揺らせば触れてしまいそうな距離。
(止まって!止まってぇ!ぉ、お、おちる……堕ちちゃううううう!!!)
抵抗むなしく、明日香の指はそれをぎゅっと摘み上げた。
「……っくぅぅぅ!!あっ……はぁぁぁ !!!」
クリトリスから迸る快感が明日香の脳を犯す。その刺激だけで達してしまった。太ももから爪先までをピンと伸ばし、腰が小刻みに跳ね、子供を孕んだ腹は制服の上からでも分かるほど痙攣している。たまらず手で抑えると、明日香の子宮は入ってもいない男性器を求めて蠢いていた。
「いぐ!いぐ!!いっでるぅ!!!ずっといっでるのぉぉぉお!!!」
確実に個室の外に聞こえるような声で絶叫する。イけばイくほどクリトリスを摘む手に力が入り、絶頂から降りることができない。