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絶対男尊国家の仕事人
官能リレー小説 - 戦争

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絶対男尊国家の仕事人 6

「・・・ん。もうこんな時間か」
気が付くと外はすっかり暗くなっていた。
どうやら思った以上に夢中になっていたようだ。
早く帰らないと姉たちによけいな心配をさせてしまう・・・。
そう思ったアンリはメリッサを起こしにかかる。
「ほらメリッサ。起きて?早く起きないと仕事に遅刻しちゃうよ?」
「んむ・・・アンリ・・・らいしゅきぃ・・・♪」
しかしよほど気持ちよかったのだろう。メリッサが夢の世界から帰ってくる気配はない。
かと言ってこのまま彼女を放置するわけにもいかず。
アンリはため息を1つつくと、彼女と荷物を持って仕事場のアップフェル亭へ向かうことにした。
ユリアとクリスに心の中で何度も謝罪しながら。

ジョノシアン王国の夜はとても情熱的だ。
耳を澄ますとそこかしこから女(一部男も含む)の甘い声が聞こえてくる。
路地裏から、宿屋や民家から。すごいものだと人目もはばからず通りのど真ん中で行為に及んでいる者もいる。
この国の性の奔放さは昼もすごいが、夜こそが本番だ。
子供の育児に追われる者がその責務から解放され。あるいは酒を飲んで気分を良くして。
さまざまな理由から大人たちは性の饗宴にふける。
そんな中。アンリがメリッサの職場『アップフェル亭』を探して歩いていく。
途中、一夜の愛を求める町の住人や娼婦から声をかけられるが、丁寧にお断りして店を探す。
無視すればいいようなものなのに、律儀なことである。
そしてその性格がよけいなトラブル・・・もといサプライズを引き寄せてしまうことになる。
ほどなく目的の店を見つけ、ドアをくぐると・・・そこには料理や女に舌鼓を打つ客たちの熱気と活気が満ち溢れていた。


…その頃、ジョノシアン王国の北端に位置する海沿いの小さな漁村で大変な事が起きようとしていた…。
「はぁ…はぁ…兵隊さん!気持ち良いですかぁ…!?」
「あぁ…良いぞぉ!もっと腰を振れぇ!」
…村から少し離れた海沿いに立つ哨戒塔の上で男女が行為にふけっていた。
ジョノシアン王国軍の軍服を着た男と村娘だ。
その村には王国軍の小部隊が駐屯していた。
北方の軍事大国ロストニア帝国に最も近いため、監視のための分哨が置かれていたのだ。
もし帝国が海を越えて攻めて来た際にはこの分哨が少し離れた都市にあるジョノシアン海軍の軍港に直ちに知らせる事になっている。
しかし大戦が終結して数年…監視役の兵士達も今やすっかり気が緩み、夜は毎晩のようにこうして哨戒任務中にも関わらず村娘を連れ込んでヨロシクやっている始末であった。
今さら帝国が攻めて来るなんて事、ある訳が無い…誰もがそう思っていた。
ゆえに監視すべき海も見ずに村娘との行為にふける兵士…彼は音もなく海岸に近付いて来た一隻の小型船に気付けなかった。

その船は陸に近付くとエンジンを切って海岸に寄せて来た。
船体全体が黒く塗装してあり、ただでさえ暗い夜の海では見付け難かっただろう。
その船から上陸して来たのは十名前後の完全武装の兵士達だった。
全員が帝国軍の徽章を付けた迷彩服に身を包み自動小銃を携えている。
彼らは帝国の特殊工作部隊だった。
隊長らしき者が指示を出す。
「第二分隊は周囲を警戒せよ。第一分隊は私に続け!」
「「「了解!」」」
隊長は大柄な女だった。
しかしその容姿はかなりの美女と言って良い。
迷彩服の上からでも判る豊満な乳房をユッサユッサと揺らしながら女隊長は部下達を率いて王国軍の分哨へと向かった。

分哨は哨戒塔一つとその下に寝泊まりするためだけの簡単な建物があるだけで基地というより詰め所と言った方が良かった。
3、4人の兵士が常駐し交代で海上の監視に当たっていた(実際は監視していなかったが)。
帝国の特殊部隊はここを制圧した。
あっという間だった。
完全に不意を突かれた分哨の兵士達は銃を取る間もなく射殺され通信設備は破壊された。
彼らは何故いきなり帝国兵が現れたのかも解らなかっただろう。

それから特殊部隊は持参した通信機器で沖に待機している味方の艦隊に連絡した。
「提督!イリーナ・ミハエル中尉率いる特殊部隊が敵の通信基地破壊に成功したようです!これでジョノシアン海軍は来ません!」
「よし!部隊を上陸させろ!」

帝国兵を満載した揚陸艦が小さな漁村の浜に次々と着岸し部隊を上陸させていった。
歩兵部隊、砲兵部隊、戦車部隊、それらの燃料や弾薬、食糧などの補給物資…。

…キュラキュラキュラキュラ…

「何だぁ…?」
村のある漁師は何故か通りから聞こえて来るキャタピラの音に気付いた。
「あぁ…あぁん…あ…どうしたのぉ…父さぁん…?」
彼の上にまたがって腰を振っていた彼の娘が尋ねる。
ちなみに二人とも全裸であった。
ジョノシアン王国では当たり前に見られる光景である。
ちなみに別室では漁師の妻が息子とベッドを共にしていた。

バァーンッ!!!

「動くなぁ!!両手を上げろ!!抵抗すると撃つぞ!!」
突然ドアが蹴破られて完全武装の帝国兵3、4人が部屋に入って来た。
「て…帝国軍!?何で…!?」
「きゃあぁぁーっ!!!?」
父娘は銃剣を突き付けられて裸のまま外に連れ出された。


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