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いざ立て戦人よ
官能リレー小説 - 戦争

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いざ立て戦人よ 19

「諸君!我が国の一大事である!敵は我々を侮り、あのような低空飛行でこの防衛線を抜き去り!
 国土を蹂躙しようとしているのだ!このようなこと、断じて許すわけにはいかない!
 いいか!あのふざけた連中を1人残らず灰にして・・・!」

―――ズドォンッ!ドンッ!ドンッ!バスバスバスバスバスッ!!

将軍がしゃべっているのを無視して戦人たちがメガブラスターを乱射する。
淫獣パイロットに人の言葉を理解するだけの知能はない。体力の続く限りヤリまくって敵を倒すだけなのだ。
「あ、コラッ!?まだしゃべってる途中・・・!」
何やら将軍が抗議しているようだが、始まってしまったものは仕方がない。
エルンは少しだけ将軍に同情しつつも、攻撃を開始した。
撃つ、撃つ、撃つ。
敵を撃つ、爆撃機を撃つ、パートナーの子宮に撃つ(精液を)。
的の数は多いし、低空飛行で大きさも申し分ないから、おもしろいようにメガブラスターが当たる当たる。
エルンも奮戦しているが、やはり目立つのは淫獣パイロットたち。
理性のない彼らは目の前のパートナーで性欲を発散するべく、ただひたすらに腰を振ってメガブラスターのエネルギーをチャージしては撃ちまくるを繰り返す。
あまりの激しさに気を失うものやオナホール状態になっているものもいるが、十分すぎる成果を上げていた。
一方のエルンはと言うと。
「くっ・・・あ、シェスカ、イク・・・よっ!?」
「ふああぁッ!?ま、またっ・・・出てるっ、おなかの中、熱いのでいっぱいなのぉっ!?」
シェスカの子宮に何回目かの射精をしながら、戦いを続けていた。
正直彼女の膣内はすさまじい。しかしエルンとてこれまで苦しくも厳しい特訓を続けている。
その結果、淫獣パイロットに若干劣るものの、実戦に通用するだけの実力を身につけていたのである。
「くくく・・・圧倒的じゃないか我が軍は!?」
「ふむ・・・あの小僧もなかなかがんばりよる・・・。よほど教官がよかったようじゃのう、少佐?」
「何をのんきな・・・。エルンなんて全然活躍してないじゃないですか!?
 これでは私たちの立場が・・・!」
次々と爆裂四散していくオルガニアの爆撃機を前に、将軍は狂喜乱舞し、博士は全く違うところに感心し。
少佐はまったく活躍できていないエルンを見て、1人焦りを感じていた。
だがエルンが淫獣パイロットたちの活躍の前に霞んでいるにも関わらず、博士はまったく動揺していない。
このままでは自分達の立場が危うくなるかも知れないと言うのに。
「落ち着け・・・と言っても信じられんか。まぁ見ておれ。
 人工モノが天然モノには絶対に勝てんとまでは言わんが、あんな粗悪な代物に負けるようなものではない。
 ここは騙されたと思って見ておるがええ。ワシらのパイロットが、その真の価値を見せるその時をのぉ・・・」


「そ…そんな…有り得ない…こんな事が…」
次々と爆散・撃墜されていく味方機を前に、メイルは呆然とするしか無かった。
通信機からは必死に指示を仰ぐ声がする。
『将軍!!どうかご指示を!!撤退か!!それとも全機敵陣に突入して果てるか!!ご命令ください!!将軍!!!』
「……」
メイルは答えない。
いやもう何も考えられないのだ。
頭が真っ白だ。
「……」
彼は座席に腰掛けたまま軍帽の庇をクイッと下げたっきり、うつむいてしまった。
「「「……」」」
これにはクルー達も言葉を失った。
その時、レーダー担当が叫んだ。
「ほ…本機に向かって来る高エネルギー反応!回避不能!」
あぁ、これが俺の最期か…とメイルは悟った。
家族の顔が脳裏を過ぎった。
その時だった!

 ズドオオオォォォォォォンッ!!!!

「な…っ!!!?」
メイルは目を疑った。
敵の光線兵器のような物に貫かれて爆発炎上したのは…彼の機ではなく、その前に庇うように立ちふさがった機だった…。
「あの機…ギアか!!?」
機体に書かれた数字とペインティングで、メイルはそれがギアの機と判った。
ギアの機は燃えながら墜ちていく…。
その時、通信機から雑音の混じったギアの声が聞こえた。
『…将軍…』
「ギア!!!なぜ俺なんかを助けた!!?俺は、お前に…!!!」
『…将軍、あんたはこんな所で死んで良い人間じゃない…生きて帰ってくれ…そして帝国を……』

ズドオオオォォォォォォンッ!!!!

次の瞬間、ギアの機は爆散した。
「ギアぁー―――――っ!!!!」
メイルは絶叫した。
「…済まん!!ギア!!お前の犠牲は絶対に無駄にはしないぞ!!俺は生きる!!生きて…いつか必ずこの雪辱を晴らす!!……残存する全機に告ぐ!!!我々はエルフィーリアス爆撃を断念する!!!全機、爆弾を投棄し反転せよ!!!ヴァルヴァスヴァウ基地へ引き返すのだぁ!!!」

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