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戦場デ少女ハ躰ヲ開ク
官能リレー小説 - 戦争

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戦場デ少女ハ躰ヲ開ク 2


レオポルドは着任の挨拶を終えると、逃げるように同じ駐屯地内にある将校用宿舎の個室に戻って行った。
「はぁ・・・一体何なんだって言うんだ?」
初めての部下という事で張り切って来たが、正直肩すかしをくらった気分だ。たぶん今月の彼の運勢は最悪に違いない。
「あの、隊長・・・失礼してよろしいでしょうか?」
しばらく部屋で我が身の不運を嘆いていると、誰かやって来た。
「ああ、入っていいよ」
入ってきたのは小隊のアニタ・アルバート軍曹だった。彼女はいかにも大人の女といった感じの女性で、最大の魅力は彼女自身の頭よりも大きいのではなかろうかという見事なバストだ。レオポルドも男としてついつい目が胸に行ってしまう。
「な、何か用かい?」
「はい、実は先ほどの隊長の質問に答えるためやってきました」
その言葉にレオポルドは胸に行っていた視線を戻す。
「それは助かるよ。教えてくれ。一体この小隊はどうなってるんだい?」
アニタはその言葉にうなずいて言った。
「それにお答えする前に一つお尋ねします。隊長は先ほど詰め寄って来た兵士に見覚えはございませんか?」
「レオナ・ランス曹長だな?そういえば何所かで見た気がするが・・・ダメだ。思い出せん。記憶力には割と自信があるのだが・・・」
「分からないのも無理はありません。彼女の本名はレオナ・フォン・アルファスト。このアルファスティア王国の第三王女殿下です」
「えええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!??????」
レオポルドは本気で驚いた。
「な・・・なんで王女様がこんな所に!?」
「はい、レオナ王女は気高く真面目なお方で、この祖国存亡の時に王族が先頭に立って戦わずしてどうする!と申されまして・・・」
「し・・・しかし、なにも王女様が一兵卒として戦わずとも・・・それこそ軍の象徴として座っているだけで・・・」
「レオナ王女は、お飾りではなくご自分も兵と共に前線で戦う事を望まれまして・・・」
レオポルドは頭を抱えた。言っている事は正しいが正直無茶苦茶だ。
「でも分かったよ。それで隊員が女の子だけなんだね」
「はい、王女を男性兵士と同じ部隊に入れて、万が一の事があっては困りますから」
しかし、同時に疑問も生まれる。
「じゃあ、どうして僕がこの隊に配属されたんだろう?」
「どうやら手違いが起きたようです。本来なら女性将校が配属される手はずだったのですが、どうやら先の戦闘でその方が戦死したらしく、結果として士官学校を出たばかりで、まだ配属が決まっていないレオポルド隊長が配属されたようです」
「なるほどね・・・」
それを聞いてレオポルドは溜め息を吐きたくなった。
「ありがとう、よく分かったよ」
「ご理解いただけて幸いです。私は隊長を信じていますが、くれぐれもレオナ様と間違いなど起こさぬように。それから、この事はレオナ様には内密に。出来るだけ普通の兵士として扱ってあげてください」
レオポルドもいくら美少女とはいえ、王女様と間違いを犯すほど馬鹿じゃない。
「大丈夫だ。安心してくれ」
「もし我慢できなくなったら、いつでも私の部屋に来てください。レオナ様の代わりにいっぱいサービスしてあげます」
「え・・・?」
レオポルドがその言葉に驚いていると、アニタ軍曹の顔がすぐ近くにあった。
アニタ軍曹はレオポルドの顔を掴むと唇を奪う。
「・・・待ってますよ、隊長」
その言葉を残してアニタ軍曹は、部屋を出て行った。

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