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征服と支配
官能リレー小説 - 戦争

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征服と支配 2

「素晴らしいお考えです閣下。ご安心ください。豚と妻子は必ず捕まえてご覧に入れます」
『期待しておるぞ』
通信が切れるとアルトはつぶやいた。
「豚はどっちだ…悪趣味なヤツめ」

その間にも後続の部隊は続々と王都に入城して来る。
翌日にはエルミナ進攻軍総司令官ヒスター元帥の率いる本隊も到着した。
「お待ちしておりました、閣下」
「ご苦労、シュテルン」
「お疲れでしょう。とりあえず城でお休みください」
戦闘らしい戦闘も無かったので王都はほぼ無傷で手に入った。兵部省だった建物に総司令部が置かれ、すぐ近くの王宮は高級将校専用の宿舎にされた。
「街の様子を良く見たい。城まで歩くぞ」
「はっ!閣下」
ヒスターと先導役のシュテルンを先頭に本隊がゾロゾロと入城を開始した。王宮へ至る大通りの両脇には第三連隊の兵士達が勢揃いしている。その後ろには王都の市民達が整列して頭を下げていた。市民達は老若男女問わず全員全裸だった。これはヒスターが事前に指示していた命令によるものだ。
「エルミナ人は美女が多いと言うが、うむ、まったく、なかなか良い眺めじゃないか♪」
ヒスターはご機嫌だ。
ふと彼は足を止め、つかつかと一人の女の元に歩み寄った。
「顔をあげよ」
「は…はい、ヒスター将軍様」
女は美しい顔を上げた。
「我が輩について来い。城でタップリ可愛がってやる」
「しょ…将軍様」
隣の男が言った。
「彼女は私の妻なのですが…」
「殺せ」
「はっ!」
ヒスターの副官が拳銃を抜き、男を射殺した。
「いやあぁーっ!!!!あなたぁーっ!!!!何て事するの!!!?人殺し!!!!侵略者!!!!」
「何だと…この雌豚めが!」
ヒスターは女を殴り倒した。
「連れて行け!」
副官は泣き叫ぶ女を車に押し込んだ。
「まったく無礼な女だ。我々が侵略者だと?我々は解放者だ。天の神々が遣わされた、この国を悪の支配者から解き放つ解放者だ。そうだろう?シュテルン」
「その通りです、閣下」
アルトは内心、天の神々がなんたら…という文句には嫌気がさしていた。神様を出せば、どんな無茶でも正当化される。

アルトは士官学校では特に優秀でもなかった。卒業後に配属されたのは暇な田舎の部隊だった。

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