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ある一族の包囲網
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ある一族の包囲網 7

「よし、行くか」
こうして俺は準備を整え、件の洞窟へと向かったのだった。

「ここが例の場所か?」
岩肌がむき出しになった殺風景な空間。
入り口は狭く屈まなければ通れないが少し進むと広くなった。奥は下り坂になっており、松明を掲げてみてもその先は見えない。
「この先に本当にあるのか?」
そう思いつつも、ここまで来て引き返すわけにもいかない。俺は意を決して下へと降りていった。
しばらく歩くと、開けた場所に出た。
「これは…凄いな…」
目の前に広がるのは無数に並ぶ石柱群。壁には文字らしきものが刻まれている。
「古代文明の遺跡ってやつか? こんなもの見たこと無いぞ…」
その圧倒的なスケールに圧倒されながらも、さらに先へ進んでいく。
すると、急に空気が変わった。
「なんだ、ここは……」
ひんやりとした冷気が漂い、どこか生臭いような匂いがする。
俺は警戒しながら周囲を見回した。薄暗い部屋の中心には台座のような物が置いてあり、その上には水晶のような球体が置かれている。
「これが、伝説の宝玉なのか?」
そう思って近づいたが、どうやらただのガラス玉のようだった。
「そんな凄い宝玉ならこんな所に置いたままなわけないか」
落胆しつつも、俺はその宝玉を手にとってみた。
「んっ!?」
触れた瞬間、突然脳裏に映像が流れ込んできた。
それはゴルゴン族の男達が全裸になって、円陣を組んでいるものだった。
「こ、これってまさか……ゴルゴン族の記憶なのか?」
ゴルゴン族達は皆一心不乱に腰を振っている。その中心にいるのはやはりあのゴルゴン族とあの時の俺の姿だ。
「ぐっ、頭が割れる!!」
あまりの情報量の多さに俺はその場に倒れ込む。

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