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ある一族の包囲網
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ある一族の包囲網 10

「彼等に生えた花は根が精巣に貼りつきそこから養分を吸収している。つまり、直接精液を吸い取っているわけだ。それにより、花の持つ魔力が精巣へと流れ込んでいる。それで彼等はより強い存在へと進化しておるのだ」
確かに彼等の肉体から放たれる強烈な覇気は以前とは比べ物にならない。おそらくこの悪魔の言葉に間違いはないのだろう。
「じゃが、それだけでは満足出来んのが人の性よのう」
そう言うと、ラドラーは俺の目の前に立った。
「ワシは見ての通り、悪魔じゃ。それも上位の存在であるな。そんな大物がわざわざこんな所にいる理由が分かるか?」
そんな事を言われても、正直分からない。
「実はな、お主のような素質のある者を迎えに来たのじゃよ。お主ならワシの配下に相応しい。さぁ、共に行こうぞ!」
そう言って俺に手を差し出す。俺は一瞬迷ったが、結局はその手を掴んでしまった。
「決まりじゃな。では、契約を交わすとしよう」
俺の手の甲に悪魔が口づけをすると、そこに紋章のようなものが浮かび上がった。
「これでお前とワシは契約を交わしたことになる」
悪魔の言葉通り、体に今まで感じたことのない力が漲ってくるのを感じる。
「これで、ワシの能力をお主も使えるようになった。今はまだ使えないだろうがな」
俺の知らない所で何か変化が起きているらしい。
「何が使えるようになったんだ?」
「それは近いうちに分かるじゃろう…」


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