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爆乳☆陰陽伝
官能リレー小説 - 時代物

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爆乳☆陰陽伝 35

女のついでの様に発生した牙を生やした化け物が、オスに襲いかかったのだ。
しかし、その程度でやられる彼らではない。
完全に暴走しまともな判断も出来ない状態でありながら、対等に渡り合っている。
個々の能力も勝っているが4人も居る、と言うのも大きい。
だがいくら余裕があると言っても戦闘は戦闘だ、彼等はまたも散り散りとなってしまう。
厄介な状況だった。
敵は召喚されたあやかし5体と陰陽師5人。
両方とも暴走状態で、敵味方関係なく暴れている。
味方であるはずのコンとカイは敵の攻撃で発情状態。
足を引っ張るだけのお邪魔虫となっている。
陰陽師のほうがどうなろうと今の晴士にはどうでもいいことだが、自分の式神や女のあやかしが傷物にされることだけはガマンならない。
ちょっと周囲を見回せば、風花とかいう名前の花のあやかしが召喚主に襲われ・・・。
「ッ!?」
「ぴーっ!?ぴーっ!!」
晴士があわてて視線を戻すと、そこには間違いなく召喚主に組み伏せられる風花の姿があった。
まだ挿入こそされていないが、それも時間の問題だ。
恐れていた事態を前に、晴士は考えるより先に行動を開始した。
具体的には渾身の飛び蹴りをお見舞いしてやった。
「あべどべしぃッ!?」
交尾のことに頭がいっぱいでスキだらけだった陰陽師は、変な悲鳴を上げながら地面を何回も転げまわった。
縦回転していたことから、おそらく地面に顔を打ち付けたのだろう。
そしてそのまま壁に通りの壁に激突。衝突した陰陽師から『パキンッ!』と何かが割れるような音がし、そのまま崩れ落ちる。
だが晴士はそれどころではない。
自分が手を付ける前に汚されてはたまらないと、風花を抱きかかえて戦場からの離脱を図る。
幸い敵味方もない状態だったので、戦線離脱は容易であった。
晴士は風花を自慰にふけるコンたちのところまで連れて行くと、後は任せたとばかりに戦場へと戻る。
何しろ、狙っていた女(あやかしであるが)が襲われたのだ。
他もそうならないと限らない。晴士が再び戦場に戻ると、新たな犠牲者が出ていたところであった。
石の塊に2人の陰陽師がしがみつき、腰を振っている。
屹立の先端を中心に石の薄壁が波打つ。性器で封印を解こうとしているようだった。
まずい、これではまたメスが…。
相手は2人、飛び蹴りでは隙があり過ぎて危険だ。
そんな事を考えている間にも、石の壁が歪み始めた。
晴士はまず1人を力任せに投げ飛ばした。またも投げられた彼は今度は鳥の化け物に激突をする。
その鳥の化け物は胴体にオスをめりこませて、捕えた仲間もろとも墜落をする。それと同時に羽毛に覆われた箱の様な形状に変化を始める。
羽毛の箱はそのまま膨張を続け。
捕まえた獲物(陰陽師)をも飲み込んでいく。
そしてその手足が羽毛に呑み込まれるか飲み込まれないかのあたりで―――。

ボスンッ!

と、自由落下して来たとは思えない音を立てて地面に激突。
どうやらあの羽毛は激突した時の衝撃を受け止めるための緩衝材だったらしい。
後はあの羽毛の箱の中から鳥のあやかしと陰陽師がケガ1つなく出てくるはず・・・かと思いきや。
いつまでたっても羽毛の箱から陰陽師もあやかしも出てこない。
それどころか羽毛の箱から『メギメキッ!』とか、『バキッ!ゴキベキャッ!』などと、明らかにろくでもないことが起きているであろう音が聞こえてくる。
晴士はそれを見て、これ以上事態が悪化する前にあれをつぶすべきか迷いが生じる。
しかし岩のあやかしも絶体絶命の危機を迎えて―――いなかった。

ゴッ!ドガッ!バキッ!ゴキィンッ!?

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