PiPi's World 投稿小説

爆乳☆陰陽伝
官能リレー小説 - 時代物

の最初へ
 31
 33
の最後へ

爆乳☆陰陽伝 33

あまりにも濃すぎる花粉は興奮を誘発するだけでなく、晴士達の着物すらをも溶かしていく。
なんでも溶かすわけではなく、体にまとわりついてはじめて布を溶かすらしかった。
もちろん、花粉を吸った人間を更に発情させる為だ。なので、既に脱ぎ捨てられた物や手荷物等は溶けていない。
「う、ウううッ・・・Uウウうぅっ・・・!」
「コォンッ・・・!コン、ココ〜ンッ・・・♪」
「ひああぁっ!?ら・・・らめぇっ、これ以上はぁっ♪」
毒花粉によって服と理性がどんどん削られ、悶える晴士たち。
だが。3人の中で晴士ただ1人だけは少しだけ違う反応をしていた。
確かに彼もまた湧き上がる情欲を抑えきれず、異性を欲している。
前回ならばとうに理性のタガが外れ、黒狐に変化しているくらいに。
なのに、ならない。沸騰するほど情欲が湧き上がっているのに、理性のほんの小さなひとかけらが溶けずに残っている。
それは呪縛。子孫を想う葛葉がつけた、キツネ化防止の鎖。
彼女の仕掛けた安全装置はさっそく機能していたのだ。
そしてそれは晴士の思考に変化を与える。脳を焼かんばかりにあふれる煮えたぎる情欲。
これをどうやって処理するべきかを考え始めた。
すなわち、どうすれば早く女を抱くことができるか、である。
本能は湧き上がる性欲を発散するため。
理性はこの異常事態を解決するため。
お互いに手を取り合い、迅速に行動を開始した。
まず妖狐の嗅覚で性欲を処理するのに必要な女を探す。
女は多ければ多いほどいい。それが孕み頃で、美しければ言うことなしだ。
幸い、女はすぐに見つかった。
だがそのまわりでオスの存在も複数確認できた。
安全に事を及ぶためには、その存在を排除しなければならない。
否。この場にいるメスをすべて独り占めするためのに、自分以外のオスは不要だ。
それをわずか数秒で結論付けた晴士は、もっとも危険と思われる個体の排除に動いた。
勝利を確信しているのか、けらけら笑いながら花のあやかしを操る男の元へ、尋常でない速度で間合いを詰めたのだ。
そのオスは褌の中で堅く勃起していた。
これから行われるであろう事を期待していたというのもあるが、花粉の効果を少なからず受けているという理由もあった。
それは彼等が自ら召喚した物の制御を行いきれていないという事を意味していた。

その勃起が更に晴士の攻撃性を誘発する。
晴士は一瞬で彼等の背後に回り込み、斬撃を飛ばした。
だが、一応手加減する気持ちは残っていたらしい。彼等は殆ど傷つく事無く着物をズタズタにされただけで済んだ。
唐突に前を堅く突き出した褌姿にされてしまい、5人は混乱を起こす。

もはや風花そっちのけで散開していく。迎撃しようと火球を飛ばす者も居るが、かすりもしない。
中には回避に気を取られ花粉をまともに浴びて褌を溶かして動きを鈍らせる者すらも居た。
陰陽師よりも兵士にでもなった方が良さそうな肉体美に彼等は完全に圧倒された。
殆ど錯乱状態にある彼等を、晴士は次々と風花目がけて投げつけた。思いきりブン投げたが、花が衝撃を緩めてくれるだろう…。
そこまで計算しての行動。黒狐の身体能力と人間の知能のなせる見事な戦略。
だが晴士は1つだけ計算違いをしていた。それは投げつけてやった風花の毒花粉本来の効能。
「うおわッ!?」
「ゴホッ!?ゴッホゴホ!」
「し、しまっ・・・!毒の花粉が・・・!」
「う、ううっ!?ウガアァァァッ!」
「オンナ・・・!オォォンナアアアァァァッ!!」
5人の陰陽師は毒花粉の発情作用で獣と化し、暴走をし始めた。
暴走した陰陽師は女を求め、大量の霊気を放出し始める。
別に術を使おうとか、そう言った考えがあったわけではない。
理性のタガが外れて引き出された力があふれているだけだ。
放っておけば精根尽き果て、勝手に自滅していく・・・はずだった。

SNSでこの小説を紹介

時代物の他のリレー小説

こちらから小説を探す