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爆乳☆陰陽伝
官能リレー小説 - 時代物

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爆乳☆陰陽伝 16

もちろん売却も可能で、売るとかなりの金額になる。
そんな代物が被害者たちに紛れてゴロゴロと転がっていたのだ。
大きさこそさほどではないが、思わぬお宝を前にさすがの保利も度肝を抜かれた。
(どっ、どど、どうする!?これ・・・もらってしまっても良いのか?
 いい、い、一応、化け蟹を倒すのに協力したわけだし・・・。
 い、いや待て!そんな盗人みたいなマネはいけない。こ、ここは彼らに教えて均等に分けなければ。
 ああ、でもこれだけの霊水晶があればご先祖様のようなすごい陰陽師に・・・ぐぬぬっ)
陰陽師なら垂涎のお宝を前に、保利の心は揺れに揺れまくる。
その結果、心の天秤が欲望に少しだけ、ほんの少しだけ傾いた。
(こ、これだけあるんだから、1個くらいもらっちゃっても・・・いいよな?)
恐る恐る震える手を霊水晶に手を伸ばす。そしてついにその手が触れた・・・その時!
「あーーーっ!?ご主人様ーーーっ!ちょっとこっち来てほしいコーーーンっ!!」
何かを見つけたらしいコンが突然悲鳴を上げる。
その声に保利は『ビクゥッ!!』と大きく反応。
その瞬間、転がっていたいくつかの霊水晶が霊力に戻り、保利の身体へと吸い込まれていく。
「ん、ああッ!?」
何とも言えない感覚が全身に走り、思わず短い悲鳴を上げる。
だが晴士とコンはそれに気づかない。彼らは霊水晶よりもとんでもないものを見つけていたからだ。
それは1人の女性。コン以上に大きく豊満な胸と成熟した魅力的な肉体を持つ女性が被害者の山の中から発見されたのだ。
蟹の内部で大勢の屈強な男達に圧迫されていた彼女は精にまみれていた。
すし詰め状態で、そこら中にあった勃起状態の男根を身体に擦り付けられ、その精を浴びせられたのだ。
そんな時に引っ張り出されたのだからグッタリしているのも当たり前である。
と言うか、被害者たちの体液(主に精液)を全身に塗りたくられて、たいへん色っぽいことになっている。
「や、保利さん以外にも女の人がいたのかな?と、とにかく早く介抱してあげないとっ」
「・・・あれ〜?この人、こんなにおっきかったコンかな?」
晴士が助け出した女性を介抱する傍ら、コンは手伝いもせずに首をひねった。
コンが見つけたときは間違いなく小柄な女の子だった。
ところが晴士を呼んで戻ってきたときには少女の姿はなく、今の女性がいた。
見間違いや勘違いの可能性はない。コンはボケたり、つい先ほどのことを忘れたりするほど頭は弱くない。
それにあの少女とこの女性の顔は、姉妹か親子かと思えるくらいに似通っている。
鼻が利けばもっと詳しいことがわかるのだが・・・全身に塗りたくられた体液のせいで視覚以上の情報が入ってこない。
湧き上がる疑念をぬぐえず、コンがひたすら首をひねっていると。
「コンっ、何やってるんだよ!?その・・・胸とか僕には拭けないから代わりにやってくれよっ」
「ご主人様・・・今さら女の人のおっぱいくらいで何照れてるコン?
 おっぱいなら私のを飽きるくらいに見たり触ったりしたじゃないコンか」
「そ、それとこれとは話が違うんだよっ!?いいから早くやって!」
「はいはい・・・コン」
呆れながらも主人を手伝う狐娘。
2人は気が付かなかった。引っ張り出した女性の下に、大量の霊水晶が転がっていたことを。
そしてそれがいつの間にかきれいさっぱり消えていたことを。
それの意味するところは1つ。この目の前の女性が、それらをすべて体の中に収めてしまったのだ。
その結果が今の姿・・・すなわちコンの見つけた少女は霊水晶を取り込んで、今の姿に成長したのだった。

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