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暴れん棒将軍
官能リレー小説 - 時代物

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暴れん棒将軍 62

「そんなことより、雅にかけられた術を解かなきゃ。上様も藤兵衛も早く着物を着て!」

 楓に急かされて大急ぎで食事と着替えを終えると、一行は上流に向かって移動を始めた。
 宿場では役人が出てきて色々と警戒している筈だ。
 面倒なことを避けるために当分は街道ではなく山道の裏街道を行くしかない。
 そして川べりに使われていない漁師小屋があるのを見つけると、楓はここで雅を下ろすよう指示した。

「上様と藤兵衛は手伝って。大二郎には刺激が強すぎるだろうから、外で待っていて」
 大二郎は小屋の中に雅を下ろすとそそくさと出て行った。
 楓は雅の腰に巻かれた下帯をするりと解くと切り裂いて猿轡にし、残りの布で手足を固く縛り上げる。
 無残な開脚縛りで固定された雅は、素っ裸でその秘所をさらけ出されてしまった。
 左右に引かれて少しほころんだ花弁の間から牝穴と肉豆が顔をのぞかせている。

「雅は多分、全身の秘孔を突かれて術にかけられたんだ」
「どこを突けば元に戻るんだ?」
「…わからない。あたいも知らないツボがあるみたい。だから一つずつ探っていくしかないの」
 そう言って楓は懐から甲賀くノ一が使っていた針束を取り出した。

 医書「鍼灸甲乙経」「明堂孔穴」によれば人体にある経穴は349と言われる。
 現在でも鍼灸医が臨床で確認を続けており、公認されている経穴は、単穴・52、左右対称に存在する双穴・309とされている。
 つまり人体にある実際のツボは670。さらに個人個人に存在する阿是穴(あぜけつ)と呼ばれるツボもあり、人体のツボはほぼ無数にあると言っていい。
 そんな雲をつかむような状況の中で雅を催眠状態に陥れ家竜への敵意を刷り込んだツボを手探りで探していくのだから、大変な苦労である。
 同時に楓の忍者としての鋭い勘と鍛え上げた雅の体力に運を任せるしかない、危険な作業でもあるのだ。
 いよいよ楓の苦闘が始まろうとしていた…。

 プスッ。プスッ。
 楓の操る細い針が雅の上半身、手、足に打ち込まれてゆく。雅の身体はたちまち針だらけとなった。
「ううう…っ」
 縛られている雅が呻いた。そろそろ意識が戻る頃だ。急がねばならない。
「…ふーっ」
 楓は額に浮いてきた汗を手で拭った。
「労宮(ろうきゅう)も極泉(きょくせん)もダメか…。やっぱりもっと下の方か…」
 針を打ち終えるとそれを全て抜き、焼酎を張った桶に浸す。そしてまた一からやり直しだ。
「上様、藤兵衛。雅の腰を持ち上げて両脚を地面につけてくれる?」
「うむ、わかった」
「おう」

 雅の両脚が左右から家竜らに持ち上げられ、俗に言う『マングリ返し』の体勢で固められた。
 御満子も肛門もすべてが丸出しだ。かすかな呼吸にともない、広げられた両脚の間で牝の花弁がかすかに収縮を繰り返している。
 もし雅に意識があったなら、羞恥心に思わず悲鳴を上げるだろう。
 プスプスッ。プスプスッ。
 楓の手が素早く動き、今度は雅の下半身を針だらけにしてゆく。
 ヘソまわりと内ももの付け根、腰骨から尾てい骨の辺りに針が突き立った。

「血海(けっかい)、陰廉(いんれん)、腹結(ふっけつ)、腎兪(じんゆ)…これでもない…」
「むううう…。ああああんっ」
 雅が猿轡の奥から色っぽい喘ぎ声を上げる。
 次々と性感刺激のツボを打たれて、雅の御満子が充血して濡れ始めたのだ。牝穴の奥から少しずつ白い涙が溢れ出し、莢の中から勃起した肉豆が立ち上がる。
「…ごくり」
 家竜は思わず唾を飲み込んだ。
 こんな刺激的な光景を見せられてはたまったものではない。
 最初は見まいとしていた家竜と藤兵衛だったが、いつしか食い入るように濡れそぼる御満子を凝視していた。
「残るは会陰(えいん)、長強(ちょうきょう)か…」
 楓の操る針は、雅の会陰部、蟻の戸渡り周辺に突き立てられる。

(一体何処にあるんだ…。雅を救うツボは…)

 緊迫した状況にさしもの楓も心に焦りが生じていた。
「あっ! しまったっ!!」
 プスッ!
 汗が目に入って手元が狂い、楓の針は菊門の窪みに突き立ってしまった。
「むぐうううううううううッ!!!」
 ガクン、ガクン、と雅の身体が激しく痙攣する。
 大の男二人を跳ね飛ばしそうな勢いで暴れ出した。これは只事ではない。
 家竜も藤兵衛も押さえつけるのに必死でとてもスケベ心どころではなくなってしまった。
「そうかぁ、ここだったのか! 上様、雅をしっかり押さえつけててよ!!」
 プスッ! プスッ!
 楓は雅の御満子にも針を刺し始めた。
 花びらが、肉莢が、無残にも針だらけになってゆく。
「ぐあああああっ!! おごおおおっ!!」
 バタバタン!! バタン!!
 雅が凄絶な吠え声を上げる。
 痛みで遂に目を覚ましたようだ。手足のばたつきは一層激しくなった。
 家竜も藤兵衛も飛ばされないようにするのがやっとだ。

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