暴れん棒将軍 33
「じゃあそろそろいくぜっ!」
ずんっ! ずんっ! ずんっ! ずんっ!
腰使いが再開された。今度はさらに激しく、深く抉るように突き込まれる。
「う"んお"お"お"お"お"お"お"――――っっ!!」
理性を完全に破壊され、遂に一匹の牝犬と化した女剣士は獣の様に叫んだ。
涙と涎で顔をぐしょぐしょにして、痴呆顔で快楽に悶えまくる雅。
そのあさましい姿に家竜は満足感を覚えた。
(とうとう牝犬に堕ちたな…! じゃあ、思う存分逝かせてやるか!!)
家竜はつながったまま身体を起こして雅を軽々と抱きかかえると、その身体を壁に押しつけた。
そのまま掘削機のようにがんがんと突き上げる。
ずどどどどどど……っ!!!
膣内では快感によって下がってきた子宮口が激しく前後する剛直に押し戻されていた。子宮の中までも突き破られそうな勢いだ。
「あがっ! あがっ! あががが…っ!!」
雅の瞳は完全に裏返り、白目になった。
びくびくっ!…と痙攣しながら再び登り詰める。
「むむっ…! 俺も出そうだっ! 出すぞっ! 膣内にいっぱいぶちまけてやるぞっ!!」
上ずった声で家竜が叫ぶ。
ずびゅううううっ!! どくん! どくん! どくどくどく…っ!!
爆発した逸物の先端から大量の子種汁が放出され、胎内を埋め尽くした。
(熱ううういっ! 私の中が…どろどろに溶かされる…っ!!)
雅は恍惚とした表情で余韻を楽しんでいる。
猿ぐつわを解いてやると、感極まって自ら家竜に口吸いをした。
家竜の送り込む舌と唾液をちゅうちゅうと吸い上げる。
(ふふふ…。初い奴め…!)
家竜はようやく満足すると、そっと耳元で囁いた。
「お前はもう俺のものだ。一生可愛がってやるからな…」
数刻後。
既に日は高く登り切って西に傾きつつあった。
御堂の中の二人は、あのままずっと激しい性交を続けている。
「うっ…! また出すぞっ!! ぶちまけてやるぞっ!!」
どくんっ!!
つながったままで十回目の射精を終え、家竜がようやく逸物を引き抜く。
「…ふう―――っ…」
さすがに疲れを覚えた家竜が下を見れば、雅は既に気絶していた。
昨夜までは愛らしくぴったりと閉じ合わさっていた御満子。
それが今ではすっかり広がり切ってしまい、逸物の形にぽっかりと口を開けたままでぶくぶくと白濁液が吹き出している。
雅の意識はどうであろうと、もはや身体は男の肉棒を求めてやまない家竜の専用肉便器、排泄口と化してしまっていた。
「…う―――ん…。…はっ?!」
小半時ほど経って雅が意識を取り戻した時、家竜は横になって高いびきをかいていた。
雅は自分の身体を動かしてみた。縛られていた手足は自由になっている。猿ぐつわもない。
着ていた緋襦袢も全て脱がされ、素っ裸だ。
すっくと立ち上がると、腰のあたりに熱い疼きがじんわりとよみがえった。思わずよろけそうになる。
脳裏には、先刻までの激しい交合の様子が逐一蘇ってきた。
(そうだ…! 私はこの男に…っ!!)
寝転がる家竜の脇には大小が置かれている。
かっとしてその刀を取って抜きはらい、振り上げたが、どうしても振り下ろせない。
雅は刀を持ったままでぶるぶる…と震えている。
「ようやく目が覚めたか?」
下帯姿の家竜は、ひじ枕をしながら背を向けたまま声をかけた。
「貴様…っ!! よくも…っ!!」
ようやく家竜は起き上がって胡坐をかいて言った。
「よせよせ、お前は俺の女だ、無駄なことは止めろ。それより早く楓を取り返してこい。その刀は貸してやる。帰ってきたらまた可愛がってやるぞ」
「何をっ…!!」
「あの緋襦袢姿じゃ町中は歩けめぇ。俺の着物も持っていっていいぞ」
自信たっぷりな物言いに雅は思わずかっとなる。
しかし、どうしても振り下ろせない。
遂に雅は諦めたようだった。御堂を出て、とぼとぼ歩きだした。
「残念ながら雅はしくじった様ですね厳徹・・・」
「ハ!申し訳ございません!!」
此処は江戸に在る尾張藩江戸屋敷の庭。
今この庭には、人払いを命じている為、藩主家虎と雅の父であり、尾張新陰流の当主である柳生厳徹のみが居る。
そして厳徹は屋外にも関わらず、頭を地面に擦り付け、自らの主君に頭を下げている。
「どういう事かな厳徹・・・確か貴公の言によれば、貴公の娘である雅は、女ながら尾張柳生最強の剣士であり、彼女ならかの簒奪者を必ずや成敗できる・・・私は確かそう聞いていなのだがな・・・」
「面目次第も御座いませぬ!!どうやら親の欲目であった様です!!この失態は全て私の不徳の致すところ!!ですが、必ずや汚名返上してご覧に入れます!!」
家虎はそんな家臣を冷ややかに見つめていた。