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暴れん棒将軍
官能リレー小説 - 時代物

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暴れん棒将軍 22

さらに数日後。
「竜さ〜ん! いないの〜?!」
 懐かしい我が家に帰って元気を取り戻した珊瑚は、生きのいいカツオを持って竜宮長屋にやってきたのだが、相変わらず中はもぬけの殻だ。
「竜さん? こないだ一回戻ってきたんだがねぇ。すぐにまたどっか行っちまったよ」
「もう…。竜さんの馬鹿っ!」
 隣りに住むお熊婆さんの話を聞いて、珊瑚はがっかりした。
「仕方ないじゃないの。今日はあきらめましょうよ、珊瑚姉さん」
 珊瑚にしっかりくっついてきたお光が慰めた。
「もう知らないっ! あんな遊び人!!」

部屋に上がりこんだ珊瑚が敷きっぱなしの竜の布団を蹴とばすと、突然お光が後ろから抱きついた。
「珊瑚姉さん…。竜さんに慰めて欲しかったのね? でも、あたしがいるじゃない…」
「え? お光っちゃん…。あたしはそんなつもりで…」
「大丈夫。あたしに任せて。珊瑚姉さんのツボはもう全部知ってるんだから…」
 お光の指が珊瑚のふんどしの中に潜り込んだ。濡れた蜜壺をかき回しながら、おさねをくびり出す。
 ねちょっ。ねちょっ。
 珊瑚の御満子はたちまちぐしょ濡れだ。
「ああんっ! もう勘弁しとくれよ…。あたしには竜さんが…っ」
「嫌っ! 珊瑚姉さんはあたしのもの! 男になんか、渡したくないの…」
「ああああああ……」
 珊瑚はそのまま、布団の上に押し倒された。お光の指が、舌が、珊瑚の身体をねぶる。
「気持ちいいよぉ…。もっと…そこ…ほじって!」
「こう?」

珊瑚の御満子の中でお光の指が自由自在に動き回る。指先をくの字型に曲げて奥から入り口へとぐりぐり掻き出すように動かすと、濡れた穴ぼこからとろとろの淫液が溢れ出す。
「おああああああっ!!」
「珊瑚姉さんのおさね、とっても大きくなんてるわよ。男の子みたい…」
 それに加え包皮をぐいっと剥き下して勃起した肉芽をしこしこと擦り上げる。
「イクッ! イッちゃううううううっ!!!」
 珊瑚は身を震わせてせつない声を上げた。
「あん! あん! あんっ!」
「珊瑚姉さん…好きっ! 大好きっ!!」

「まったく…。若い娘二人が真っ昼間っから何やってるんだろうね…」
 隣の部屋から漏れ出すはしたない嬌声を聞いて、お熊婆さんも呆れ顔だ。

 びゅくっ! びゅくっ!
 お光の指技で何度も登り詰めてアソコから盛大に潮を噴き上げながら、夢見心地の珊瑚は心の中で思っていた。
(お光っちゃんは女の子だから…。これは浮気じゃないわよねっ…?! あたしの心は竜さん一人のものなんだからっ!)
「イクッ! またイッちゃううううううっ!!!」
 珊瑚のせつない喘ぎが長屋の男どもを刺激して、その晩は皆お盛んだったという。

しかし、こうして江戸が一見平和を取り戻していた間にも、裏では新な陰謀が動き出そうとしていた。

第一章完

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第二章 柳生雅の挑戦



江戸の郊外は意外と戦国時代から変わらず原野の所が多い。とは言えこれでも近年開発が進んだ方である。
これには家竜の蘭学奨励政策によって、海外から新たな用水施設の技術が齎されたのが大きい。
その江戸から少し離れた原野にぽつんと一軒の屋敷が立っている。
この屋敷は剣道道場であり、家竜の幼馴染である剣客の秋山大二郎が道場の主を務めている。
この大二郎……産まれは紀伊で父親秋山 豪二郎は家竜の剣の師範であった。
当然息子の大二郎も、家竜と共に幼い頃から剣を学んでいる。
その腕前は家竜が将軍になった際に、将軍の剣師範として召し抱えようとした程だ。
もっとも彼はまだ自分は修行中の身であると言ってこの話を断った。
「大二郎も変わらず一人身か……」
「……上様、江戸城を留守にされては」
「かたい事を言うな、それにここでは竜だろ」
大二郎の目下無悩みはこの放蕩癖将軍である。
「お前、女子の無しにこのまま剣の道を進むのか……よし吉原で」
「上様……私はその」
「あ〜お前まだあの老中の隠し子に未練があるのか……」
女性関係に奔放な家竜にとって、純情な友人の恋愛はからかいの対象であった。

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