家竜は上をむいたまま、うっとりしたように呟いた。
「ああっ、もう出るっ！　出ちまうっ！」
　普段は強く男らしい将軍も、楓の口技の前には子供同然だ。快感のツボを直撃されて女のように喘ぐさまは、決して他人には見せられないものだった。
　どく…っ！！　びゅくん、びゅくんっ！
　たった十数回の口抽送で家竜はあっけなく果ててしまった。大量の子種汁が楓の口の中に放出される。
　ごくっ…ごくっ。
　楓はにっこりと笑いながら、喉を鳴らして全てを飲み干した。
　ぷはぁ…っ。
　口を離すと精液まみれの逸物が湯気を立ててその姿を現し、だらだら〜っと唾液が滴り落ちた。
　しかし、いきり立つ逸物はまだその硬さを保ったままだ。
「上様…気持ち良かったですか？　次は御珍棒を綺麗にいたします」
　楓は御珍棒を舌で清め始めた。白濁液にまみれた亀頭を、竿を、丁寧に舐めとってゆく。
　ちゅっ。ちゅっ。ぺろぺろ…。れろれろれろ…。
　すっかり綺麗になった家竜の御珍棒。
　楓はその先端にそっと口づけした後、片手で優しく亀頭を弄びながら玉袋を転がした。巧みなのは口技・舌技だけでない。
　次に楓は仰向けに横たわると、こう言った。
「あたいの顔の上に跨ってくださいませ…」
「うむ。わかった」
　家竜がゆっくりと腰を落とすと、　楓はふんどしをずらして玉袋や蟻の門渡りにまで舌を這わせていく。家竜も思わず、ううっと快感に身悶えた。
　そして楓の舌は不浄な穴である肛門にまで伸びていく。菊門のすぼまりのシワを一本一本、丁寧に清め、愛撫していく。尖らせた舌の先端が、遂には直腸の中にまで潜り込む。くノ一としての閨房術に加えて並々ならぬ愛情がなければ、そうそう出来るものではない。
「おおおおお…っ！！」
　家竜のせつない声が上がった。
「ううっ！　もう辛抱たまらんっ！　早く、お前の御満子に入れさせてくれ！！」
「ふふっ。じゃあ、今度はあたいが上になりますから、上様が寝て下さいませ」
「ああ分かった！！」
家竜は楓に言われるままに、お堂の床板に寝そべる。
横に成った事によって、家竜の股間の肉棒が、龍が天に昇らんとする様に、天井に向かって高く聳え立つ。
　その逸物はカリが張っていて、太く血管が浮き出し、黒光りしている。太さ・硬さ・長さとどこに出しても恥ずかしくない。
「それでは…いただきます」
　楓はガニ股になって菱形に脚を広げ、その中心にある花園を両手でぱっくりと広げて見せた。
　濡れそぼる御満子は肉厚のビラビラが真っ赤に充血し、膣口の奥からはだらだらと本気汁が垂れている。
　ずぶずぶずぶ…っ。
　楓の女陰は屹立する家竜のモノを美味しそうに飲み込んでいく。
「はあああぁ…」
　ゆっくりと息を吐きながら、楓は切なそうな声を上げた。
「すごぉい…。上様の御珍棒…硬くておっきいです…！！」
　充血した肉厚のビラビラが唇のようにねっとりとからみつく。
　家竜の巨大な逸物を完全に自分の胎内に収めると、楓はねちねちと腰を使い始める。
「…ううううっ！」
「あたいの御満子…どうですか？」
　どろどろの女陰に咥え込まれている感触は、温泉にでも浸かっているような安心感がある。人間は誰しもがこの御満子の奥で安寧な時間を過ごしていたのだ。交合というのは里帰りのようなものかもしれない。
　かつて伊賀の里で厳しい房中術の訓練を受けた楓の御満子は、ぐねぐねと蠕動して自在に吸い上げることができるのだ。
（熱い！　まるで珍棒が溶けていきそうな熱さだ…！！　それにこの腰使い…！）
　ぐりん！　ぐりん！　くいっ！　くいっ！
　楓のお尻はぐりぐりとすり潰すように回転し続け、キレのある動きで返しをする。その度に亀頭が擦られてすさまじい快感を生む。
「あああっ！　楓っ！！」
　家竜は歯を食いしばって快感に耐えていたが、それでも声が漏れてしまう。