PiPi's World 投稿小説

暴れん棒将軍
官能リレー小説 - 時代物

の最初へ
 17
 19
の最後へ

暴れん棒将軍 19

次の瞬間、和馬と側近の秋吉田の若侍は、共に川べりの土手に平伏していた。
「公方様っ!! ご無礼の数々、平に! 平にご容赦をっ!!!」
「よせやい。ヘソがむずがゆくなるぜ。俺の知らない間に老中どもが勝手に決めちまったこの縁談、一体どんなお坊ちゃんに妹を預けるのかと思ったら、とんだ腰抜け野郎でがっかりしたぜ」
「公方様の御妹君を危険な目に合わせた罪、この償いは腹かっさばいて…!!」
 和馬が正座したままはっしと刀を抜き、着物の胸元をぐっとひらいて腹を出す。
「あーよせよせ。こいつが明るみに出たら、お前一人が腹切っても足りないぞ。秋吉田藩お取潰しは免れねぇ。そしたら一体何千人の藩士が路頭に迷うと思うんだ?」
和馬の行動に家竜は、呆れ返る。
(つくづく甘ちゃんだなこの男・・・俺がこの男の立場なら、俺たちを殺してでも、隠滅を図るんだが・・・まあ妹を任せるんだから、この位甘ちゃんで丁度良いか・・・)
「そ、それは…っ!」
「だからよ、知らなかったことにしてやるよ。妹をかどわかされて売り飛ばされそうになったなんて、兄貴の面目も丸潰れだしな!」
「はは―――っ!!」
 和馬と側近の秋吉田の若侍は家竜の言葉にさらに平伏して土手に額を擦りつけた。
「まぁ、お前という人間の器もわかったしな。少々おつむは足りないが、真っ直ぐでいい気性だ。これから藩主として徳を積み、領民を幸せにしてやんな」
(イヤハヤ我ながら良く言うぜ・・・これだから正体がバレルのは嫌なんだ・・・)
家竜はそう言い残すと、平伏する二人をよそに、船に乗り込む。船は急速に岸を離れ、陸地からどんどん遠ざかって行った。
「上様ちょっと寂しそう・・・慰めてあげようか?」
「うるせえ!!大きなお世話だ!!」
心配そうな楓の言葉に、家竜は照れくさそうにそう言った。 


数刻後。

 家竜が船頭となって竹竿を操る船は、夜明けの隅田川を進んでいた。
 和馬、凛、紫月を途中で下ろし、馴染みの船宿『浜ゆう』にでも船をつけて一休みしようと思った矢先。
「上様。あたい、もう我慢できません。早くご褒美ください…」
 家竜の後ろでかしづいている楓がぼそり、と呟いた。
「おいおい、ずい分と人使いの荒い家来だなぁ! 俺ぁ徹夜で働いて、これから朝一番で登城しようって身体だぞ?!」
 家竜は呆れ顔で言った。
「でも上様…。こっちはもう準備万端ですよ?」
 むぎゅっ!!
 楓が家竜の着物の裾にいきなり手を突っ込み、ふんどしの中で隆々と盛り上がる肉棒を掴んだ。家竜のツボを心得ている楓は布地の上から先端部分を優しく撫で上げる。
「馬鹿っ! こいつは『疲れマラ』といってなぁ…。男は疲れてくるとこうなるんだよ!」
「でもぉ……」
 楓のせつなそうな表情を見て、家竜も覚悟を決めた。その表情に家竜の欲望も目覚める。
「仕方ねえな・・・じゃあ、そこのお堂の中でもいいか? すぐにしてやれるぞ」
 急いで船を泊めると、二人は川べりのお堂の中に入っていった…。
堂の中は薄暗く、健康的な朝の光は、堂の中までは入って来ない。
「上様・・・どうぞ上様の忠実なくノ一に、上様の肉棒でご褒美を下さい・・・」
普段は主人である家竜ですら、何を考えているか良く分らない程に無表情なくノ一娘が、薄暗い堂の中で、一般人でもスグ分かる程に、淫欲と羞恥で顔を真っ赤に染めている。
そのいじらしい姿を見た家竜の肉体に欲望が注入される。
それによって疲れ切っているハズの体に活力が戻り、彼の股間の肉棒をビンビンに勃起させる。
 楓ははらりと着物を脱ぎ捨てる。胸のさらしと腰のふんどしをしゅるしゅる解くとたちまち素っ裸になった。身に着けているのは、首に巻いている長布と手甲、脚絆だけだ。
「上様の肉棒…大好きっ!」
 そのまましゃがみ込んで家竜の着物の前を広げ、ぴんとそそり立つ逸物を取り出すとぱくっと咥えた。
「うっ…!」
 女には慣れている家竜でさえ、楓の舌技にはつい声を上げてしまう。
 ぞぞぞぞぞぞ…っ。
 きゅっとすぼまった楓の口が逸物を力強く吸い上げた。そのまま根元まで全部飲み込んでしまう。
 くノ一である彼女は長時間呼吸を止めていられるので、まったく息継ぎなしに男の肉棒を飲み込んで喉の奥まで一気に収納できるのだ。
 じゅぽん、じゅぽん、じゅぽん!
 楓はそのまま首を前後に動かした。ねっとりとした口腔内で激しく愛撫される感触は絶妙だ。
 楓の舌は非常に長い。いわゆる蛇舌である。その長い舌が竿にからみついたまま、のどちんこが亀頭の先端をつんつんと刺激する。
 また両手も遊ばせてはいない。家竜のふぐりを優しく丁寧に揉みしだく。
「おおお…。気持ちいいぞ! 楓の口技にはかなわんな…」

SNSでこの小説を紹介

時代物の他のリレー小説

こちらから小説を探す