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暴れん棒将軍
官能リレー小説 - 時代物

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暴れん棒将軍 109

「姑息な縄術と痺れ薬程度の策で我らを倒せると思うてか? 小賢しい女忍びよ!!」
 刀を構え直した武姫らは、ふたたびジリジリと家竜に迫る。
(むっ。こりゃまずいわい!)
 藤兵衛が懐から鉄扇を取り出し、舜姫に向かって投げつけ、そのまま斬りかかった。
 無論、相手に勝てるなどとは思っていない。
 自分が犠牲になることで大二郎や雅に逃げる隙を与えようという思惑であった。
「はあっ!!」
 瞬姫の槍の鋭い一閃が、藤兵衛の太ももを貫いていた。
「む…ぐっ!!」
 舞台の上に落ちた藤兵衛は苦悶の声を上げた。
 しかし貫いたのが心の蔵ではないところからみて、未だ手加減しているつもりらしい。
「ち、父上っ!! うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
 大二郎が剛剣を振りかざして小姫に迫ると、長剣・物干し竿が振り下ろされ、一瞬で大二郎は崩れ落ちた。
「おのれぇっ!!」と叫んで今度は雅が斬りかかる。
 しかし十姫の剣はそれより遥かに素早く雅の全身を切裂いていた。
 ボロボロにされた着物だけがばさりと落ち、雅の美しい裸体がすっかり露わになる。
 今、雅はふんどし一丁の恥ずかしい姿だ。
 十姫は雅をじわじわと嬲りものにするつもりなのだ。
「こ、これは…? 私を馬鹿にしておるのかっ!!」
 怒りと羞恥で白い肌を朱に染めて雅が叫んだ。
「ふふふ…。見世物にはこうした余興も必要だからな。どうした? お前の剣はそこまでか?」
「何をっ!!」
 十姫の挑発に怒り心頭に発した雅は、裸であることも忘れて斬りかかる。
 しかし振り下ろす剣は全てが受け切られてまるで当たらない。
 雅が必死に打ち込む度に豊かな乳房がぶるんぶるんと揺れ、ふんどしが食い込む尻がプリプリと震える。
 その姿に観客は総立ちとなった。
「ええぞ〜!! やれやれ〜い!!」
「女侍のおっぱい踊り、たまらんぎゃ〜!!」
「残りのふんどしも取って股広げて見せろ〜!!!」
 好色な観客はひときわ高い歓声で雅を応援する。
「客の望みに応えるのが芸人の心意気じゃ!! では女侍の御開帳を皆々様にご覧に入れよう!!」
 おおおおおお〜〜〜〜っ!!!
 十姫が叫ぶと、大歓声が舞台を包んだ。
「どこまで人を愚弄するか!! 私を舐めるなっ!!」
 雅は眼帯を外して金瞳で睨みつけ、渾身の一撃を放つ。
 しかし雅の魔眼も、十姫には何の驚異を与えることはできなかった。
 どすっ。力が抜け、手にした刀が足元に落ちる。
 ぶしゅっ!! 一瞬にして全身に無数の傷を受け、雅は血を吹いてがくりと膝まづいた。
 もちろん腰のふんどしも横褌を切り落とされ、はらりと床に落ちた。
「うううう…!!」
 十姫は倒れ込む雅の身体を蹴飛ばし、仰向けに転がすと、観客に向けて両脚を広げて見せる。
 露わにされた雅の秘所は既にしとどに濡れていた。
 下卑た観客の卑猥な野次に興奮して、皮の剥けた陰核がそそり立ちびくびくと脈打っている。
「おおお〜!! これが生意気な女侍のぼぼきゃ〜!! おさねが大きくてまるで男ぎゃ!!」
「俺に入れさせろ〜!! 実演生板芝居にしろ〜!!」
「そうか、では女侍のぼぼを味見したいお客様は順番に並んでいただこうか…」
 十姫の声に男どもが舞台に駆け寄った。
「はぁっ!!」
 鋭い気合と共に縄が飛び、観客をひとまとめに縛り上げる。
 そう。座布団と共に家竜と珊瑚の身体を受け止めて脳震盪を起こしていた楓が意識を取り戻したのだ。
「雅を見世物になんかさせないよっ!!」
「おおっと。お前の相手はこの私だ!!」

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