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吉原遊郭〜胡蝶亭艶聞〜
官能リレー小説 - 時代物

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吉原遊郭〜胡蝶亭艶聞〜 4

「ふふ…イったな、お花」
お花の股座(またぐら)から顔を離した光次郎はニヤリと微笑む。
「どうやら薬も効き始めて大分こなれてきたようだな…これなら入るだろう」
「あ…」
お花は女陰(ほと)に何か熱いモノが当てがわれたのを感じた。
それが先ほど見せられた光次郎の陰茎であると気付いて身を引こうとした次の瞬間、怒張したイチモツがお花の女陰を奥まで一気に貫いた。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
店中に響き渡るようなお花の悲鳴が轟いた。
いや、それは半ば歓喜の叫びであった。
妖しげな薬によって増幅された快感は、破瓜の痛みすら喜びへと変えてしまったのである。
当のお花は身体を海老反りにし、四肢を硬直させて、ビクンッ、ビクンッ、と身を痙攣させていた。
そんなお花を見下ろしながら光次郎は眉をしかめて呑気な口調で言う。
「う〜む…何ともはや、痛い程の締め付けだな…これでは客など取らせられん。どれ、この私の魔羅(まら)でもう少し解(ほぐ)して柔らかくしてやるとするか…」
そう言うと彼はお花の細い腰を掴み、自ら腰を動かし始めた。
初めはゆっくりと押して、引いて、出し入れを繰り返す。
「あ…ああぁっ!!?…な…何これぇ!?お…お股の中にぃ…大きくて堅い物が入って来てるぅ…!?」
「フフ…どうだ?初めて男を受け入れた感触は?」
「あぁ…へ…変な…あ…感じ…です…」
「慣れればその感覚が堪らなく気持ち良くなる。自ら求め出す程にな…さて、ちょっと速さを上げるぞ」
そう言うと光次郎は徐々にペースを上げていった。
「…あっ…あっ…あぁっ…あっ…!!」
光次郎の律動に合わせ、お花の方も可愛らしい喘ぎ声を漏らし始めた。
もう必要無かろうと光次郎はお花の手を縛っていた縄を解いた。
「あ!ああぁ〜ん!旦那様ぁ!」
お花は自由になった両手を光次郎の首筋に絡めて抱き付いて来る。
「はぁ…はぁ…お花…んん」
「んん…ちゅっ…んはぁ…」
光次郎の方も高ぶって来たようで、腰を振りながらお花に唇を重ねる。
光次郎の舌がお花の唇を割って口内に侵入し、二人の舌が淫らに絡み合う。
絡み合うのは舌だけではない。
お花は両手両脚を光次郎の身体(からだ)に絡ませ、しっかりと抱き付き、また光次郎もお花の小さな身体を優しく包み込むように抱き締める。
「ああっ…あっ…へ…変なのがぁ!!変なのが来るうぅ!!私変になっちゃうよおぉ!!?」
「…お花、それは“気がいく”と言う…かく言う私も気がいきそうだ…私の精を注いでやるから、その女陰でしっかり受け止めるんだ…うぅっ!」
光次郎はお花の膣内で達した。
 ビュクンッ…ビュクンッ…ビュクンッ…
男根は力強く脈打ち、お花の膣内を白く白く染め上げていく。
「ああああああああぁぁぁっ!!!?」
光次郎の射精と時をほぼ同じくして、お花も達したのだった。
これまでに経験した事も無い快感がお花を襲う。
お花は半ば白眼を剥いてビクンッビクンッと激しく身体を痙攣させる。
お花は頭の中が真っ白になり、そうしてそのまま気を失ったのであった…。


「……」
お花は目を覚ました。布団に寝かされている。
辺りを見回してみた。ここは先ほど光次郎と激しく交わった部屋ではないようだ。
「おや、気が付いたかい?」
近くで女の声がしたのでそっちに目をやると、一人の女が何やら難しげな書物を読んでいた。
年の頃は二十代の末から三十代の初めと言った所だろうか…。同じ女であるお花も思わず見とれてしまうほど美しい女だった。
容姿だけではない。何気ない仕草や声からも上品さが感じて取れた。
着ている着物は店に来て初めに見た遊女達よりも地味で落ち着いた感じの物だが、それでも派手に着飾った遊女達に引けを取らない、ただそこに佇んで居るだけで場がパァッと明るくなる“華”のような雰囲気を持った女だった。
「あ…あの…」
お花はやや気後れしながらも口を開いた。
「ああ…私は美津(みつ)、この妓楼『胡蝶亭』の“遣り手”をしている者だよ」

遣り手(やりて)とは、主人に代わって店の経営や遊女達の管理などの一切を取り仕切る…言わば楼主がオーナーなら遣り手はマネージャーだと思えば良い。
普通は年季明け(借金完済)しても行く当てが無く妓楼に残るしか無い元遊女が就く役職で、年配の女が多いため“遣り手婆(やりてばばあ)”とも言う。
この美津のように若く美しい者は珍しい。

お花は体を起こそうとした。
「あ痛…っ!?」
その途端、股間にズキッと鋭い痛みが走る。
「まだアソコが痛むかい?」
「はい…少しですけど…」
「そうかい。だがいずれ直るよ。旦那様が使ったあの媚薬、南蛮渡来の妙薬だとかで破瓜の傷にも良く効くそうだからね」
その言葉にお花は光次郎との激しい交わりを思い出す。
すると痛むはずの女陰に何故か痛みとは別な疼きを感じた。

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