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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 5

成る程、有名なお伽話の中にあった気がする。

「だから、狭間神社の神様の使いはウサギなんだよ!」

嬉しそうにそう言う玲奈ちゃん。
地元では馴染みの話だが、確かお婆さんが涼真くんが氏神さまの授かり子って言ってた気がする。
その氏神さまが玲奈ちゃんの言う狭間神社なのかもしれない。

「へぇ・・・そう言う伝承の地って素敵ね」
「うん、お姉さんも気に入ってくれると嬉しいな!」

少年らしい無邪気な笑顔。
やはり彼は妖精か天使のようだった。

身体を洗いながら既に先に洗って湯船に入る涼真くんから色んな話を聞く。
その狭間神社は優子さんのお姉さんが宮司をしていて、そこに涼真くんと同い年の娘さんが1人。
そしてこの里にはその3人しか子供がいない事。
3人共、学校は隣町まで行ってる事。
そして大人も殆どが老人で一番若いのが優子さんだと言う事。
そして伯母さんと優子さんがまだ二十代だと言うびっくりするような情報も聞いた。
つまり、優子さんは2人を十代で産んでいる事になる。

そんな優子さんの旦那さん、つまり涼真くんと玲奈ちゃんのお父さんとは何者なのか。
夕食の後優子さんに聞いたが、彼も旅の途中でふらりと行き着いたのがこの町で、土地と優子さんを気に入り結婚し、子供も儲け住むことを決意したという。
ここにやってくる以前は飲食関連のビジネスをやっていたらしくそのノウハウを生かしカフェをオープンさせたのだという。

そんな彼が病でこの世を去ったのが3年前。
身体を病に蝕まれながらも店の経営と子育てに心血を注ぎ続けたという。

涼真くんも玲奈ちゃんも、お父さんのことは優しくて大好きだった、と私に話してくれた。

そんな話を思い出しながら玲奈ちゃんに声をかける。

「お姉さんが洗うの手伝ってあげるわ」
「うん、ありがとう!」

素直にされるがままの玲奈ちゃん。
肌はすべすべつやつやもちもちとした素晴らしい感触。
幼女凄えぇっと声に出しそうになるぐらいだ。

そんな様子を湯船からニコニコと見ている涼真くん。
涼真くんの目はこれまでも欲望や奇異とかそう言うのは無い。
純真で真っ直ぐな目だ。
本当に天使か妖精なのかと聞きたくなるぐらい邪気が無いのだ。
もしかしたら氏神さまの授かり子と言うのも、この性格が関係してるんだろうか・・・

「そう言えばね、番台のお婆さんが涼真くんの事を氏神さまの授かり子って言ってたけど・・・」
「唯の迷信・・・でも迷信で幸せな気分になれるんだったら悪くないなって」

迷信で済ませられた。
何かの当たり年とかに生まれたからなのだろうか・・・
よく分からない話だ。

まあ涼真くんだってまだ小学生だし、本人がそういう事実を知るのはもっと後になってからだろうな…機会があったら優子さんにも聞いてみよう。

銭湯であったかいお湯に浸かって、お風呂上がりは瓶のコーヒー牛乳。ホントにノスタルジックで、ここだけ時が止まってるみたいな雰囲気。銭湯なんて近所になかったし家族で温泉旅行なんて夢のまた夢だったから新鮮だ。

「ありがとうございました。いいお湯でした」
「こちらこそ。いつでも待っとるよ」
番頭のお婆さんに一礼して、また涼真くんたちのお家に戻る。

「おかえりなさい。奏さんは玲奈の部屋で一緒に寝てもらうことになっちゃうけど…いいかしら?」
「構いませんよ。ごめんね玲奈ちゃん」
「ううん、お姉ちゃんと一緒で嬉しい!」

玲奈ちゃんには温泉で沢山お話したせいか懐かれた感がある。
私はこの胸とか明るくない性格とかで同じ女子からも良い目で見られてこなかったから、玲奈ちゃんのストレートな羨望の視線はこそばゆいぐらいだった。
これも優子さんや伯母さんの胸が私と変わらないぐらいに大きいからかもしれない。

なので優子さんから借りたスエットが丁度ピッタリ。
背はやや私の方が高いのだけど、そこまで差は無い。
胸の苦しさを感じないから気楽に寝れるだろう。

そして、玲奈ちゃんのベッドも小さくない。
旦那さんが生きていた頃には涼真くんと2人で寝ていたと言うベッドはセミダブルぐらいはある。
カフェと併設した住居は、田舎だけに各部屋が大きいからこそ可能なサイズなのだろう。

そのベッドの上で玲奈ちゃんに家族の事を聞いた。
優子さんの実家は狭間神社で祖父母は既に亡く、祥子さんと言うシンママの伯母さんが宮司さんとしているみたいだ。
そこには涼真くんと同い年の彩奈ちゃんと言う娘がいて、優子さんと祥子さん家族だけしか一族はいないみたいだ。

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