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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 1

橋ノ口奏、24歳。つい先日までOLやってました。
結婚前提で付き合ってた彼氏もいました。


だけど…それは、一瞬にしてすべて消えてしまったのです。まあ、私が悪いんですけどね…


ある日私は社長の商談の席にお茶を出す役割をこなしていたのです。商談が終わりテーブルを拭いていると社長が近づいてきて
「いいケツしとるの〜お嬢ちゃん、フォフォ、おっぱいもなかなか…」
「やっ、やめてくださいっ社長…」
明らかなセクハラです。

「黙ってわしに従えば奴との結婚だって出世だって約束したるぞ〜、だからここでセッ」

甘い言葉にはい喜んでなんて従ったらされるがままなんです。それは嫌だ!と思った時には―

「うっせえ触るなこのハゲー!!」
「ぐふぉおっ!?」
社長をぶっ飛ばしてしまったのです。



……即日クビになりました。同僚だった彼氏には別れを告げられ、実家の両親にも絶縁宣告され、会社から借りて暮らしていたアパートも追い出されました。


「人生終わった。もう死のう」

終の棲家を探そう。そう旅に出た、その途中で私は、彼に出会いました。一生の宝物の、彼に。



秋晴れのある日。
私は当てもなく電車を乗り継ぎ、ホームから綺麗な海が見渡せるローカル線の駅で降りた。

「綺麗な海。ここから身を投げるか、入水するのもいいかな」

この身の最期をどうしようか、そんなことを考えながら人一人いない砂浜を歩き、座り込んで海を眺めていました。


「どうしたんですか?」

2時間くらい海を見ていた私に、不意に後ろから声がかかりました。声変わり前の可愛らしい男の子の声。

この辺の小○生か、もしかしたら中学○かもしれません。
夏の名残を感じる日に焼けた肌に、シャツの隙間から覗く少年特有の白く張りのある部分。
日の光で明るく染められた茶髪は柔らかそうで、犬か猫が相手なら思わず撫でまわしていたかも。
そんな子が心配そうな顔で、こちらの様子をうかがっている姿に、心の奥の女性的な部分がくすぐられてしまいました。

「……えっ? あぁ、うん。……まぁ、旅行……なのかな? お姉さん、ちょっと嫌なことが重なっちゃってさ。全部捨てて、逃げて来ちゃった!」

空元気と最後の意地で笑顔で話してしまうと、男の子は困ったような顔で私の横に座ります。
捨てて来たというか、捨てられて逃げたというか……大人としての薄っぺらいプライドが、負けを認めさせません。
お互いに無言のまま海を見ていると、片手が温かい何かに握られていました。

「お姉さん…」
彼が手を握っていました。とても暖かい、優しい感触でした。
「お姉さん、辛いんだよね。無理してるんだよね」
「?そんなこと、全然…」
ストレートに言葉を投げかけてくる彼に、私はまだ強がろうとします。しかし…

「全然、全然、辛くなんて、ない、んだからぁ…」
頬を涙が伝うのでした。

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