全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 37
私なんかは母から性的な事を相当貶められたから身体目当ての男に愛と勘違いして、弾けた初体験をしたが、彼女の場合は言ってしまえばレイプだ。
その事には吹っ切れているみたいだが、それでも涼真くんに出会うまで幸せなセックスなんて味わえなかった訳だ。
それは雪や真由美さんも同じで、例え涼真くんが身体目当てでもむしろいいと言えるぐらい幸せみたいだった。
そんな話をしていると、彩奈ちゃんにキスした涼真くんが布団に彩奈ちゃんを寝かす。
いよいよだと思うと、何だか胸が熱くなってきた。
「このまま・・・」
彩奈ちゃんの切ない声。
少女じゃなくて女の声になっている。
まあ、涼真くんに触られるだけで発情したようになってしまっているから、前戯なんてされた日にはそれだけで何度も狂ったようにイカされてしまう。
だから前戯無しでも何も問題無いぐらい、彩奈ちゃんの股間も潤っているだろう。
「いくよ、彩奈ちゃん」
涼真くんの優しい声。
女の子を大切にしながらエスコートできるイケメンの顔だ。その下半身はたくましく立ち上がっている。
ゆっくりと涼真くんが彩奈ちゃんと繋がっていく。
「ふああああっ…」
彩奈ちゃんが甘く鳴き、ビクンと身体を震わせる。
そして、更に涼真くんの腰がズンと突き出され、彩奈ちゃんの身体が跳ね、おっぱいの先からピュッとミルクが噴き出す。
「うれしいわ、これで彩奈も涼くんのオンナだわ」
「・・・ううっ、よかった、よかったぁ」
娘の初体験にニコニコ嬉しそうな祥子さんと、感極まったのか泣いてしまってる優子さん。
姉妹の性格の違いがよく出ていた。
そして私達も感動している。
みっちゃんが感極まった優子さんを見て涙腺決壊。
そのみっちゃんを抱きしめる真由美さんの目にも涙が光る。
普段余り喜怒哀楽が多くない雪も、頬を赤くしながらうっとりとしていた。
「奏・・・」
「どうしたの?」
そんな雪が私に呼びかける。
「何か早く赤ちゃんが生みたくなってきたわ」
「そうよね、私もそう」
祥子さんや優子さんは妊娠検査薬で陽性が出ていてほぼ確定。
私は調べていないが、自分の中では妊娠してる感覚ではいた。
いずれ雪達も妊娠していく気がするが、前向きで子供が欲しいと思えるのはいい事だと思う。
そんな、彩奈ちゃんが涼真くんに初めて抱かれた夜から数日後のこと。
その日は朝から雨。
雨の日は涼真くんたちを学校まで車で送って行くのだが、この日は私の担当。
およそ3、40分くらいの楽しいドライブだ。
学校の中まで入れるので校舎近くで車を止めて涼真くん、彩奈ちゃん、玲奈ちゃんを送り出す。
ここまではいつも通りのこと。
「あっ、あの、もしかして奏さんですか?」
「えっ、ええ」
いきなり呼び止められた。同年代くらいの女性。
「私、涼真くんたちの担任をしてる中矢恵美といいます」
思わず顔が綻ぶ。
私が今1番会いたかった人かもしれない。
「はい、涼真くんの雌牛、奏です」
私の自己紹介に目を丸くするが、その後笑い出す。
その視線は私の胸に行くが、彼女もいいものを持っている。
Hカップぐらいだろうか。
「憧れですね、私にとっても」
「いつでも仲間入りは歓迎ですわ」
そんな風に笑い合う。
「彩奈ちゃんが凄く明るくなったし・・・涼真くんも凄く大人になったりしてるのは、奏さんがいるからだって聞きましたわ」
「いえ、私の方が良くして貰って感謝しかありませんわ」
本心から思ってる事を言う。
涼真くん達がどうかと言うより、私が幸せだと思って行動してるだけなのだ。
「今年度を終えれば、私も教師を辞めようと思っています」
「あら?」
「涼真くんが僕の所にこいと」
「まあ・・・流石は涼真くんだわ!」
頬を赤らめている恵美さんを見ながら『あのイケメンヤリチンめ!』と思ってしまう。
それがまた可愛いのだけど。