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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 36

真由美さんと一緒にトイレから出て、涼真くんと手をつないで戻る。
プールでは彩奈ちゃんと玲奈ちゃんがまだはしゃいでいて、祥子さんと優子さんがそれを眺めている。

「おかえり、奏」
「ちょっとお疲れかな?」
「思った以上に元気だよ、あの2人」
ベンチに座る雪はちょっとお疲れといった表情。
みっちゃんはプールの中で遊ぶ2人を見守っている。

彩奈ちゃんはとてもいい表情だ。
笑顔の可愛いあの子も、もうすぐ涼真くんの雌になるんだな、と思うとちょっと感慨深い。

そんな感慨に浸る私の横に居た涼真くんが雪に声をかける。

「雪・・・」
「どうしたの涼真くん?」

呼び捨てされて若干驚いたものの、すぐに甘い顔になる雪。

「雪のビキニ、セクシーで僕は好きだ・・・同じビキニでも着る人が違うと印象も違うんだって知ったよ」

早速言われた通りに褒める涼真くん。
少し赤くなって言う様子に萌える。
そして雪も蕩けたような笑顔。
雪のデレ顔なんてかなりレアな事である。

「嬉しいわ、涼真くんの為に選んだ甲斐があったわ」

素直に喜び、頬を赤らめ雪が更に言う。

「私は涼真くんの何かしら?」
「雪は僕の大事な雌牛だよ・・・一生可愛がって搾乳してあげる」

また雪がデレた。
今度はオチきったデレ顔だ。

「プロポーズされたみたいだわ・・・私も一生涼真くんの雌牛として添い遂げたいわ」
「ふふ、私もさっき真由美は僕の雌牛って言われたけど、やっぱりこれってプロポーズよね」

雪に続いて真由美さんも微笑む。
涼真くんは赤くなるが、それがまた萌える。

これがあと何年かしたら恥じらいもなくかっこいい台詞の似合うイケメンになるのだろうけど。

「うわっ!?」
「お兄ちゃん顔真っ赤!」
「もう、玲奈っ……!!」
水を浴びせてきた玲奈ちゃんを追いかけ回す涼真くん。そんな無邪気なところが今は良いのだ。

そんな季節外れのプールを楽しんだ数日後・・・
彩奈ちゃんの誕生日が来た。

カフェでみんなでお祝いを終えた夜に狭間神社に移動。
肌寒い中、身を清めた全員が本殿に入る。

何時もながら本殿に入ると不思議と寒さは感じない。
いや、今から行われる事の熱気があるからかもしれない。
真ん中に涼真くんと彩奈ちゃんを置いて私達は2人を囲むように座る。
私達も2人も全裸だ。

「今から氏神様に彩奈の初めてを捧げます」

祥子さんの宣言。
どことなく厳かな儀式のような雰囲気もある。

そんな中、涼真くんが彩奈ちゃんに優しくキス。
素直に彩奈ちゃんも受け入れる。
間違いなく今日の日を待ちかねていた彩奈ちゃん。
その目に涙が光り、それが何とも胸がキュンとしてしまう。

「いいわねぇ・・・初恋の彼と結ばれるなんて・・・」
「そうね、感動ものよね」

私と雪が小声でそう言い合うが、嫌味無しで本当にそう思う。
私の婚約者みたいな裏切りを抜きにしても、私や雪、みっちゃんや真由美さんの男性遍歴は、爆乳故の身体目当てばかりだったからだ。

「初めてを好きな人に捧げられるって、それだけですごく幸せだなって思いますよね」

みっちゃんが言う。
その言葉は普段から彩奈ちゃんや玲奈ちゃんの良きお姉さんであるからでもあり、それ以上に重い。
みっちゃんは自らの初めてを望まない形で失ったから余計にそう思うのかもしれない。

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