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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 17

私は身を起こしたがふらついてしまう。
思った以上に涼真くんとの行為で消耗していたようだ。

そんな私の身体を支えてお湯で湿らせたタオルで身体を拭いてくれる優子さん。
風呂に入りたくともこの里の家庭にはお風呂が無いから、こればかりは仕方ない。

「あら、奏さんもミルクが出るようになったのですね」
「これは、氏神様の力でしょうか?」
「いえ・・・私やお姉ちゃんも旦那様のマッサージで出るようになったので、涼真はそれを受け継いだのかもしれませんわね」

成る程。
お祭りの日に生まれただけじゃなく、亡くなられた旦那さんにも特別な力があったから氏神様に絡めた伝承がまことしやかに語られているのかもしれない。

「奏さん、涼真の我儘に付き合って頂いてありがとうございます」
「いえ・・・私も涼真くんに癒された気がするので、お礼が言いたいのはこちらの方です」

私が居なければ優子さんか祥子さんが涼真くんの初めての相手になる筈だった。
優子さんの口調からも表情からも、それを嫌がって私に託したと言う訳ではなさそうだ。

むしろ、優子さんの涼真くんを見る目は・・・
母親と言うより女の目だった。

「これで私やお姉ちゃんも心置きなく涼真と身体を重ねる事ができます」

近親相姦だと言う意識は優子さんの表情からは感じられない。
ただただ愛する人と繋がりたいと言う意識しか感じられない。

「私も・・・もっと涼真くんに抱かれたい・・・」
「嬉しいわ、奏さん・・・涼真を愛してくれて」

私の言葉に優子さんはニッコリとする。
近親相姦の意識が無いだけでなく、独占欲も無いみたいだ。

そんな優子さんの表情を見ると涼真くんは皆から愛されてる子なのだなと認識する。
イカされまくってどうなることかと思ったけど、今はとても幸せな気分だ。

「彩奈ちゃんや玲奈ちゃんも、いずれは涼真くんとする日が来るんですかね」
「私はそうしたいと思ってます」

近親相姦と言うのに嫌悪感は感じない。
それは涼真くんだからだろうか。


そして、祭りの最終日。
老人ばかりの集落故に出店も無ければ神輿も無いお祭り。
完全に神事のみが粛々と続けられていたが、その晩は狭間神社の境内で篝火が焚かれ、酒宴が行われる。
私も参加して、老人達と飲めや歌えやの騒ぎ。
ここに来て浅い私だけど、すっかりと受け入れられていた。

そんな宴が終わり、後片付けを済ませた深夜。
私は神社の拝殿の中に招かれていた。
そこに居るのは私と、祥子さんと優子さん。
そして涼真くんだった。

「いよいよ、この日が来たのね」

祭りの最終日に密かに行われる『契り』の儀式。
儀式についての説明は一通り聞いた。

単純に言うと村の娘と氏神様を結婚させる儀式・・・
つまりそれが契りと言うものらしい。

その儀式を涼真くんを氏神様に見立てて、祥子さんと優子さんが村の娘の役をすると言う事だ。

「父母やあの人が早くに亡くなり、神様なんて信じないと思ったけど・・・」

優子さんの吐息。
成る程、それで伝承を迷信と言っていたのだろう。

「でも、涼真に抱かれたい気持ちは抑えられないわ」
「ふふ、私もそうよ優子」

つまり、伝承は兎も角、涼真くんに抱かれたいのが本音と言う所。
まあ、私も同じだし・・・
むしろ同志を得た気分だ。

「あの人が死んだ時はここから出て行こうとさえ思ったけど・・・涼真が成長するのを見ていたらそんな気もなくなったわ」
「そうね、私達で涼くんの子を沢山生んで、この地を繁栄させましょうね」

笑い合う祥子さんと優子さん。
そして2人が着物を脱ぎ全裸になった。

「さあ・・・」
「どっちのお母さんを先に妻にしたいかしら?」

静かに座っていた涼真くんだったけど、その問いにはっきりと答える。

「祥子さん」

その答えにやったーと少女のように小躍りする祥子さんと、あらあらと言いながら残念そうな優子さん。
祥子さんは涼真くんに抱きついてキスをし、優子さんは私の隣にやってくる。

「あの人の時もお姉ちゃんが先だったのよねぇ」

少しボヤき口調で優子さんが言う。

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