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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 14

店の売り上げが爆発的に増えた訳では無いが、雰囲気が明るくなったのは良い事だろう。


そんなある日の夜中。
普段は疲れでぐっすり眠って朝まで目が覚めない私が、その日は夜中に目が覚めた。
そして玲奈ちゃんを起こさないように台所に向かう途中。
優子さんの部屋の扉が少し開いていた。

明かりが漏れるその部屋を何の気なしに覗いてみると、驚くべき光景が目に飛び込んできた。
抱き合う裸の男女。
乳を吸われて恍惚とした表情の優子さんが抱き締めているのは・・・
涼真くんだった。

「ふふ・・・お母さんのおっぱい、また美味しくなった気がするよ」
「奏さんのお陰かしら・・・最近幸せ過ぎて、すぐに胸も張っちゃうしね」

そんな会話が漏れてくる。
涼真くんは胸を吸うだけでなく、優子さんの胸も揉んでいる。
それはマッサージではなく、愛撫に見える。

「奏さんもおっぱい出るといいのに」
「そうね、奏さんもきっと氏神様に導かれてここに来たんだから・・・きっとあなた好みになるわ」

私の名前が出てきてびっくりするけど、2人は私の存在に気付いていないようだ。

優子さん、私と話していた時は氏神様の話はあまり信じてるそぶりはなかったけど、今はそれとは違う感じ。
迷信だなんて言ってた涼真くんも優子さんを咎める様子はない。

「美味しい…」
「ふふっ、いっぱい飲んで元気になるのよ」
涼真くんもとても幸せそう。
何より涼真くんの裸、女の子かと思うくらいに綺麗だった。

しばらく覗いてみたが、気づかれることはなかった。
私はトイレに行って、また寝室に戻った。

その夜から数日。
ここの生活にも慣れてきた私。
ただあの夜の光景が頭から離れないでいた。

私もあんな風におっぱいを吸われたい。
母乳も出ない私だったが、毎日考えるのはそればかりで、涼真くんの顔をまともに見られない時もあった。

そしてもう一つ。
私の人生が変わって一月経つが、私の唯一残していたメールアドレスに1通のメールが入っていた。
私にとって最後に残った友人からのメール。
彼女とはあえて最低限のやり取りしかしない事にして、生存確認程度の内容だったが・・・
割と長文の近況報告が入っていた。

それによると、元婚約者は社長の娘と婚約。
私をなじった同僚達は会社でいいポジションに居るらしい。
更に言えば、妹があの会社の重役の息子と婚約。
学生時代の元友人達の半分は社長や婚約者のコネでいい思いができ、残りの半分はその状況に快く思っておらずフェードアウトしていったらしい。

彼女もあそこから離れて自分を見つめ直したいと最後に書き込みしてメールは終わっていた。

「雪……アンタもか…」

同期入社だった彼女は珍しく趣味とか好みが自分と合う子で、仲良くさせてもらってよく助けてもらった。
たぶん私よりもかわいいと思う。そして私同様胸が大きくて悩んでいた。
私が馬鹿な真似をしたことで彼女の居場所まで奪ってしまったかもしれない。申し訳ないことをしたと思う。

私は救われた。彼女のこれからもどうか幸せであってほしい…そう願った。

彼女にはメールでいくつかの旅行案内の中にこの場所も混ぜておいた。
恐らく賢明な彼女ならこの場所に気づくだろうし、もしかしたら来るかもしれない。
どちらにせよ、彼女があの場所から離れればもう向こうの情報に触れる事は無いだろう。

「でも・・・やり方が汚いな」

以前の絶望的な気持ちや怒りは無いが、この内容は不快そのものだった。
セクハラ社長に抵抗して手を出した事実がいつの間にか大学時代から社長の愛人で、入社もそのコネ。
入社以来愛人として好き放題にして、とうとう社長を脅して殴った事にすり替えられていた。
そしてそんな話が出たかと思うと、学生時代からの知り合い達から、私が高校時代から援交やらパパ活やらしていたとか風俗で働いていたとか根も歯もない噂が出回り・・・
それを両親が認めると言う事で信憑性を得た。
更に学生時代からの付き合いの元婚約者も、その噂に乗っかって私を貶め、信じなかった数人も雪のように肩身の狭い思いをする羽目になった。
そして、最終的には社長も元婚約者も両親や妹も、私を蹴落とす事によって利益を得た訳である。

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