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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話
官能リレー小説 - ショタ

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全てを失ったお姉さんがショタに救われる話 11

2人共性におおらかと言うか無頓着と言うか、もしかしたら田舎特有の事なのかもしれない。

そんな事を考えながら、祥子さんが神職だけにあの事に聞いてみる。

「そう言えば、涼真くんが氏神様の授かり子と言われていましたが?」
「ああ、古い伝承だけど・・・この里では信じる人が多いのよねぇ・・・」
「そうね、そんなものでも縋りたいんでしょうけどね・・・」

祥子さんと優子さんもそれが迷信めいた話みたいな反応だ。
涼真くんも同じ反応だと言う事は、里では信じられているものの、肝心な神職一家は懐疑的と言う何とも言えない伝承のようだ。

「外から来た男が里の娘に祭の日に男子を生ますと、その子が繁栄をもたらすと言う伝承ね」

祥子さんが言う伝承は確かにありふれた感じだった。
そんなありふれた伝承に縋りたいぐらい里が寂れていると言う事なのだろう。

「お祭りがあるんですね」
「古くから伝わるこの地区の伝統行事ね。あの夜は、とてもいい夜だったわ…」
優子さんが当時を懐かしむように言う。

「彼がこの里にやってきたのが祭の日の朝だったの」

その当時だと、優子さんも祥子さんも高校生か。旦那さんはいくつくらいだったのだろう。

「当時、私が15、優子が14だったかしら」
「ええ、あの人をお父さんが気に入って、どちらでもくれてやるって」
「1年後両方あの人の赤ちゃん産むとは思わなかったけどね」

そうだ、そう言えば2人共中卒と言っていた。
しかも優子さんに至ってはまだ中学生で妊娠出産しているし・・・
この身体だから早熟なのだろうけど、この里は性におおらかなのかもしれない。


その祭の日に現れた男の人が1年後の祭りの日に優子さんに涼真くんを生ませた訳だ。
しかも優子さんの実家は神職だから、伝承とやらがまことしやかに語られたのかもしれない。
でも、涼真くんはそんな伝承がピッタリ来るような不思議な魅力の綺麗な少年だった。
そんな涼真くんに、かなり心惹かれている私がいた。

「2人共妊娠なんて、お父様は驚かれたのでは?」
「あの人を気に入っていた父ですから、凄く喜んでいましたよ・・・それに当時、母を亡くしていたし、父は余命僅かでしたし」

少ししんみりとした話になってしまった。

「自分の命が長くないと知っていたから、私たちに子供ができてとても喜んでくれたなぁ」
「周りの目なんて気にするな、って言ってくれたわ」

いいお父さんなんだなって思う。
それに比べたら私の父は、いろいろと足りてなかった。今後悔しても遅いが。

「お店はいつごろから始めたんですか?」
優子さんに聞いてみた。

「私たちが出産してから少しあと…かな」
「最初はいろいろお手伝いしてたわね」

「私もここのお手伝いしたりしたけど、父が亡くなった後は、あの人は神社の事も色々してくれたわ」

懐かしむように祥子さんが言う。
その祥子さんの顔を見るに、きっと祥子さんも優子さんの旦那さんが好きだったんだろう。

「涼くんが本当にあの人に似てきたわね」
「そうね、顔つきだけじゃなく、仕草とかもそっくりだわ」

優子さんと祥子さんがそんな話で笑い合う。
旦那さんが涼真くんそっくりと言うなら、本当に素敵な人なのだろう。

「涼真って大きなおっぱいが好きだから・・・奏さん連れて帰ってきた時は何故か納得してしまったわ」
「分かるわ・・・あの人と一緒よねぇ」

優子さんと祥子さんが楽しそうに話している。
大きな胸でいい思いした事が無い私だったけど、この胸が好きと言ってくれる人がいるのは嬉しい。
いや、正確に言えば大きな胸が好きな人には沢山遭遇した。
その全てが私の胸を舐めるように欲望で染まった顔で見る人間ばかりだった。
涼真くんからは少なくともそんな目で見られていない。

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