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ショータイム
官能リレー小説 - ショタ

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ショータイム 8

それでも好奇心の方が勝ったのか身を乗り出して続きを聞きたがったがここではまずいと押し留めた。
声を抑えて小声で話してはいたが誰が聞いているか分からない飛行機の中でする会話ではないからだ。

約1時間半のフライトを終えて空港に降り立った。
手続きを済ませ空港の出入り口付近に向かうと一つのプラカードを持った男性を発見した。

『ふれあい牧場体験ツアー御一行様』
プラカードにはそう書かれており、自分と征仁が参加するツアーである。

そして続々と集まってくる人、人、人。
多くは中学生までの子供であり自分たちと同じ踊り子で、それ以外の大人は男女比が約2:1でショーの出資者であり参加者である。

無事に予定された人数が揃ったのかプラカードを持つ男性が号令をかけて用意されたバスに乗り込んでいき、目的地である牧場へ向けてバスは出発した。

飛行機と同じぐらいの時間バスは進み、周りは雄大な自然だけが広がっていた。
するとバスからの景色に草原を囲う柵が見えてきた。
どうやら目的地の牧場の敷地内に入ったようでそこから十五分後には牧場の正面入り口に到着した。
そして牧場の駐車場には自分たちが乗ってきたバス以外に4台、バスが止まっていた。

話に聞いていた通り今回のショーは年に数回ある大型イベントというのは本当らしい。

ショーの内容はバスのツアー名と同じでこの牧場で”動物”との”触れ合い”である。
そして自分が何の”動物”になるのかは入り口で渡される荷物で分かる。
名前を告げて受け取った白い袋は軽かった。
征仁君の袋も試しに持ってみたが若干重いと感じるぐらいだったが征仁君の袋からはカラン、カランと音がするので中に鐘のようなものが入っているのはわかった。

さて、バスには自分たち以外にも大勢の踊り子の子たちが乗っていたわけで、その子たちも袋を受け取りさっさと中へと入っていく。
場に不慣れな僕たちは中学生のお兄さんの後をついていく。
するとたどり着いたのは広々とした更衣室。
そこにはすでに数十人の子がいてみな裸であり、あっけらかんとしている。

「入り口ふさぐ悪い子はここか!!」

「ひっ」「うわぁ」
後ろからいきなり股間をわしづかみにされれば誰でも声を出してしまうだろう。
そのせいで何人もの視線に晒される。
しかしこの状況を作り出した原因はいまだに自分たちの股間を握ったまま。
征仁くんも、そして、僕こと一馬も既に服を脱ぎ、共に極めて小ぶりなパンツ1枚のみの格好だった。それは股間部分のみを最小限に覆った物で、尻丸出しのTバックだった。
品評会の日の帰り際、僕と征仁くんは上道さんからこのマイクロパンツを12枚ずつプレゼントされた。贈られたパンツは、僕のが全て白、征仁くんのは全て黄色だった。
上道さんは僕たち2人に、今後、普段からそのパンツを履いているようにと指示した。

僕たちは今、ヘソにピアスを装着している。これも上道さんから贈られた物で、僕たち2人は早速、上道さんに紹介された美容整形クリニックへ行って、そのヘソピアスを付ける為の手術を受けた。
また、僕と征仁くんは、そこのクリニックにおいて、陰毛や脇毛を含め、首から下の体毛の永久脱毛を施された。それも上道さんの指示によるものだった。これから先、成長しても、色気や艶やかさを失わないようにという、上道さんの思いからだった。



俺は目の前の二人に呆れていた。
この二人は今回のような大型のショーには不慣れなのか数十人が素っ裸で思い思いにくつろいでいるのに面食らっていて入り口をふさいでいた。

だから俺はからかい半分にちょっかいをかけて壁際に移動させたのだが・・・

「おまえら、あほだろ」
自然と思っていたことが口から出てしまった。
パンツはまだいいだろう、こいつらの後ろにいる奴の趣味をとやかく言うのは、自分の後ろにいるのもたいがいの変態だからというかここに参加している大人は一歩足を踏み外している変態ばかりなのだから・・・

だがへそのピアスと永久脱毛はやりすぎだと思う。
小・中学校は義務教育だ。当然、行かなければ怪しまれる。そしてこれから夏になると体育にプールがある。
修学旅行などで大勢の同級生たちと風呂にだって入るかもしれないのだ。

ここにいる奴でピアスや永久脱毛をしたやつは見たことがない。
ばれない為の一線、暗黙の了解というのはたしかにあってそれを外れたこいつらが今後どうなるのか俺は知らない。

俺は今日こいつらと同じバスに乗っていただけの関係でこれ以上首を突っ込む気にはなれなかった。

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