ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜 75
「沙耶お姉ちゃんばっかりじゃないよ〜。もう永子だって〜パパと寝たんだから〜。」
「でも〜私は中に出してもらったし〜。風花お母さん公認だよ〜?」
沙耶が永子に言い返すと
「沙耶お姉ちゃんだけ……ズルイ……私……お腹の上だった……」
と言う愛。
「私なんかパパに射精してもらえなかったよ。沙耶が一番最初だし、沙耶ばっかりずるいわ。」
優奈が一番の不満顔だ。
「でも〜私は〜『酷いことしたから当分パパと二人で行動するのは禁止』ってママに言われたし〜……」
「それは自業自得!」
声を荒げる優奈。
「永子も〜当たり前だと思う〜。」
「私も……」
永子と愛にも言われ、沙耶はたじろぐ。
そこへ優花がやって来た。
「何を言い争ってるの?」
「え?あ〜……ママ……え〜っと……」
混乱して何も言葉が出てこない永子。それをみて優花は
「沙耶?説明できる?」
と言う。
「あ……その……うんと……」
「ふふ。本当は全部聞こえてたのよ。」
優花がそう言うと
「ご、ごめんなさいっ!」
「ごめんなさい……」
優奈と愛が涙目で言う。
「詳しく話を聞く必要があるわね。4人とも私の部屋に来なさい。」
4人を部屋に入れ、椅子に座らせた優花。すると
「永子達が〜悪いの〜。沙耶お姉ちゃんに〜追いつきたくて〜。だから〜パパの事は〜叱らないであげて〜。その分〜永子が〜叱られるから〜。」
永子は必死に和己を庇おうとする。優花は永子に
「永子は沙耶に追いつきたかったの?」
と訊く。
「……沙耶お姉ちゃんが〜パパとやったって〜自慢するから〜……永子も……」
永子がそう言うと優花は
「じゃあ大元の原因は沙耶なのね?」
と言う。
「でも〜あれは〜風花お母さん公認だよ〜?」
「そうなのね。分ったわ。」
優花の言葉にホッとする沙耶。しかし優花は
「じゃあやっぱり和己君に話を聞かなきゃね。」
と続けた。
「えっ?」
沙耶は驚く。
「だから〜パパを叱らないであげて〜。ママ〜この通〜り!」
永子は必死に頭を下げる。
「私からもお願い。私も……怖い思いしたからってパパのベッドに潜り込んで……」
そう言う優奈。
「私からも……謝ります……」
愛も涙ながらに言う。
「困ったわね……」
優花は溜息混じりに言う。
「ねえママ……私たちが……悪いの……」
愛が優花にすがるように言う。
「如何したの?」
風花がやって来た。
「ねえお姉ちゃん、沙耶が和己君とやったのを知ってた上に私に言わないで、その上認めちゃたのね?」
「沙耶が変な男を好きになるより、和己くん好きな方が安心だったのよ。」
「もう……」
あまりの事に優花は言葉を失ってしまった。