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ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜 63

一旦永子を落ち着かせて一休みすると早くも5時である。
「パパ〜早く行こうよ〜。」
「そうだね。じゃあ再び行ってきます。」
和己が玄関を出ようとすると
「永子、ワガママ言っちゃ駄目よ。和己君、気をつけてね。」
優花はそう言って二人を見送った。
「さて、永子はどこへ行きたいのかな?」
「あのね〜永子欲しいものがあるんだ〜。」
「欲しいもの?」
「うん……でも〜ちょっと高くて買えないから〜パパに買ってほしいな〜って……ご飯とかは〜豪華じゃなくていいから〜……」
「良いよ。数十万とかそういう値段じゃないよね?」
「そんなに高くないよ〜。」
百合宮家は大財閥ではあるが、金銭感覚を養うために小遣いの額はそれほど多くはない。
「よし。じゃあ買いに行こうか。値段によるけど。」
和己は永子の先導でおもちゃ屋に向かった。

「ここだよ〜。」
「ここか。何が欲しい……ってもしかしてこの等身大のクマ?」
「そうだよ〜。可愛いでしょ〜?毎日抱っこして寝るんだ〜。」
完全に永子は「持って帰る」と言うことを考えていない。
「永子、これどうやって持ち運ぶつもりなんだ?」
「あ……じゃ〜宅配サービスとか〜?」
「そうするか。」
そう言った和己はクマを見上げ、どこと無く自分に通じる所があると感じた。
(そうか……だから永子は抱いて寝るって……。もう永子も子どもじゃないんだな……。ただ単にぬいぐるみと寝たいわけじゃないんだ……)
和己はまた複雑な心境になった。
「パパ〜如何したの〜?」
「いや……何でもないよ。」
そう言い宅配サービスの手続きを済ませた。
「じゃ〜パパ〜川原の土手に行こ〜。」
「良いけど……何で?」
「夕陽がスッゴク綺麗に見えるんだよ〜。あそこに寝転んで一緒に見よ〜。服が汚れるってママに言われるから〜ちゃんと敷物も持ってきたよ〜。」
「じゃあ夕陽が沈むまで寝転んで見てようか。」
「そしたら〜お夕飯だよ〜。」
「そうだね。」
和己と永子は手を繋ぎ、川原に向かった。
「どの辺が良いかな?永子のお勧めの場所とかある?」
「あんまり無いけど〜橋から遠いほうが良いよ〜。人も少ないし〜車の音もしないし〜夕陽を体の全面から受けると気持ち良いんだよ〜。」
和己は嬉しそうに話す永子を見ながら、なにやら不思議な感覚にとらわれた。


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