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ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜 15

「愛ちゃん、もっと声を大きく出した方が良いよ。」
「うっうん・・・」
「もう、消極的だと大人になったら苦労するのよ。」
優奈は愛にもっと声を出した方が良いと忠告する。
優奈の忠告に愛はうんと頷くが、優奈は愛の態度が優柔不断に見えたのか注意する。
「まあまあ優奈、ゆっくりで良いんだよ。」
「パパ、愛ちゃんに甘い。」

「お待たせしました……あ、あのお客様大丈夫ですか?」
反論できず固まっている和己を見て店員が声をかける。
「あ、だ、大丈夫です。」
和己は最も自分の性格を多く受け継いでしまった愛を可愛がりすぎている部分があるような気がしたのだ。
「注意するよ。」
「まあ、和己君も優奈もどっちも正論ね。」
優花はそう言って収拾をつけた。それを見て店員が話し始める。
「本日大変多くお買い上げいただきましたので、お飲み物はサービスです。お代わりも無料で承りますので何なりとお申し付けください。」
そう言い一礼して下がっていく店員を見送り、6人は食事を始める。
「パパ……ごめんなさい。私の代わりに優奈お姉ちゃんに……」
「ん?ああ、大丈夫だよ。」
和己がそう言うと優奈も
「さっきはゴメンね。」
と謝る。元々姉妹の仲は良いのだ。
「おにいさ〜ん、メロンジュースくださ〜い。」
沙耶が早速飲み物のお代わりを頼んだ。
「かしこまりました。ソーダでなくジュースの方ですね。ただいまお持ちします。」
「外で食べるのも良いわね。でも、沙耶〜パパとデートしたいな。」
「沙耶、そういうのは大人になってからにしなさい。」
「はっはい…………」
沙耶は和己とデ―トしたかったのをぽろっと零すと優花は笑顔だったが、若干鋭さが掛った声で沙耶に注意すると沙耶は黙って食事をする。
「(この娘、お姉ちゃんに似てくるから心配ね。)」
沙耶が風花に似て来てるのに悩む優花。
「そういえば〜優奈お姉ちゃんって〜長女だからかもしれないけど〜、一歩引いてるときがあるよね〜。」
永子が尤もな事を言う。
「ふふふっ。そういうのに惹かれるかなってね。」
優奈も計算して動いていたのだ。
計算して動く長女の優奈、あからさまに動く次女の沙耶、積極的になれないのが却って和己を惹きつけている愛、「お姉ちゃん達って良いなぁ」と構える末妹の永子。それぞれの時間が流れていった。



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