PiPi's World 投稿小説

ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜
官能リレー小説 - ショタ

の最初へ
 103
 105
の最後へ

ショタなペット【第四部】〜和己のその後〜 105

大渋滞を抜け、百合宮邸へと向かう一行だが、すでに昼を大きく回っていた。
「ねえ、みんなお腹空かない?」
風花が言うと
「そうね。」
言葉少なに返す美雪。
「私も〜さっきから言おうと思ってた〜。」
「永子も〜。」
沙耶と永子が同調し、優花も
「そろそろお昼食べたいわね。」
と言った。
「じゃあちょっと探すわね。」
優奈が携帯電話を出し、周辺情報を調べ始めた。
「何が良いかな?ねえ愛、何かある?」
「え……ええと……」
「好きな物言ってごらん。」
「……洋食……かな……」
愛が搾り出すように言うと
「よく頑張ったわ。」
優花が愛の頭を撫でた。愛も最近は少しずつ積極的になり、自分の意見が言えるようになってきたのだ。
「じゃあここにしようか。」
優奈が店を決める。
「ちょっと停まってもらって良いかしら?」
「はい。」
香奈が声を掛けいったん停止してもらう。そして優奈の携帯電話の画面を見せ
「ここへ行ってもらえるかしら?」
「はい。かしこまりました。」
一向は洋風レストランへと向かうことになった。

窓際の席に案内された9人。窓を背に左から優奈、沙耶、愛、永子が座り、優奈の向かいに美雪、沙耶の向かいに優花、愛の向かいに和己、永子の向かいに風花、そして永子と風花の間のいわゆる「お誕生日席」に香奈が座った。
「好きなもの頼んで良いわよ。」
香奈が言いそれぞれがメニューを見る。
「永子は〜オムカレー&ミニサラダにしよ〜。」
「私はシーフードピザとサラダスープセットにするわ。」
「沙耶はピザ好きなのね。私はリブロースステーキをレアで。あ、ミニライスつきで。愛はどうするの?」
「……きのこパスタ……」
4人の娘がまず注文を決めた。
「僕は……シーフードドリア。」
「私はチーズハンバーグのライススープセット。」
「あ、私も美雪ちゃんと同じにするわ。」
「コーンクリームスープとマッシュルーム入りサラダ、でヴィナーシュニッツェル。」
「優花、ヴィナーシュニッツェルって何?」
「子牛のウィーン風カツレツよ。お姉ちゃん決まった?」
「秋野菜のフリッターにフランスパン。」
和己、美雪、香奈、優花、風花の順に注文を決め、ウェイターがそれをまとめる。
「では少々お待ちください。」
ウェイターが下がっていった。
まもなく料理が運ばれてきた。
「美味しそう。いただきます。」
早速香奈が食べ始める。
「沙耶お姉ちゃ〜ん、ピザ一口もらっていい〜?」
「いいよ〜。ってか一切れあげる〜。」
「ありがと〜。」
「永子、リブロースステーキも食べてみる?」
「わ〜ありがと。」
「はい、あ〜んして。」
「あ〜ん……はむっ……レアのステーキも美味しいね〜。」
「愛お姉ちゃん、永子のカレー食べてみる?」
「……あ、ありがと……ここに入れてくれるかしら?」
パスタの皿の端に置くように言う。
「あ〜んして〜。永子が〜食べさせてあげる〜。」
「……自分で食べられるから……」
その光景を見て
「ふふ、愛の精一杯の抵抗ね。」
と優花は微笑んだ。

SNSでこの小説を紹介

ショタの他のリレー小説

こちらから小説を探す