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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 998

「はい、実は朝見た時から気づいてはいたんですけど…そういう見た目のことを言うのってセクハラになるんですよね…?」
「クスッ…匠くんもそういうこと気にするんだ…」

「それゃあ青山ほどに大きい会社だったら、気をつけるに越したことはありませんから…」
「それをいうなら匠くんこそセクハラの被害者なんじゃない?…毎日あんな格好させられているですもの…」

「それを主導しているのはどこの誰ですか?」
「ホントに申し訳なく思っているんだからね、昔みたいに大々的に男性社員に頼めなくなったんだから」
僕も夏子さんもそうは言うけど笑顔。
お互いにわかりあえるようになった今は以前ほど抵抗はなくなりましたよ。ゼロではありませんけどね。

「はい着いたあ」
「あっ…こここの前オープンしたラーメン屋ですね」

「ここの店長…青山をダツサラして店を開いたのよ…」
「へぇ〜青山からラーメン屋だなんて…そんな人いるんですね…」

「そうね…辞めていく人は多いけど、ラーメン屋さんを開いた人は私も初めてだはね。」
「その人と夏子さんのご関係は…?」

「ちょっと言いにくいんだ。だから匠くんだけ誘った」
「はぁ」
「匠くんなら秘密を守ってくれそうだったし」
「それで、どんなご関係で?」

「元カレ。学生時代からの知り合いでね」
「マジですか…」

秘密にしたいわけだ。
にしても、その人はなぜ青山を辞めたりしたのだろう?

「まさかその人が辞めたのって…夏子さんが原因でぇ?…」
「まあ原因といえばそうかもしれないんだけど…」

「な、夏子さん!…あんな素敵なご主人がいながら貴女って人は;…」
夏子さんのご主人には、僕も散々お世話になったもんな;…

「やだぁやだぁ勘違いしないでよ…大地とは別れて以来、そんな事はしてはいないってぇ…」

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