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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 997

スズタとのことが本当に上手くいくとするならば、のんびりはしていられないもんな…

当然うちの営業の奴らは利益重視だろうし、この部署の僕としては少しでもいいものをスズタに提供したいからね…

「美玲ちゃん、コストを抑えた高品質な商品を揃えて貰えないかな…」

「ええそんなことなら直ぐに…」
キーボードを叩く美玲ちゃん…出来る女って感じだよね。

「どうかしらこの新作?…」
そんな中、パンツ一枚の新庄を引き連れて戻ってくる沙織ちゃん…
新庄は顔を赤らめて見るからに恥ずかしそうだ。
へへ、それを僕が毎日のようにやっていたんだから、この部署の男の大変さを思い知ったか…

「そうね…新庄くんは匠くんより小ぶりみたいだから、試着品はやっぱり匠くんに穿いて貰う方がいいみたいね…」

ぅえっ?!…;


…なんて言われて仕方なくモデルをする羽目になりましたとさ。
まったく、新庄がやってきたからこういう機会はもうオサラバかと思ったら、なかなかうまくいくものでもないんだな…
まだまだ苦悩は続きそうだ。


チャイムが昼休みを告げる。
「匠くん、一緒にランチでも行かない?」
「食堂じゃなくて、外にですか?」
夏子さんから提案される。

「そうしたいところだけど、外はマスコミが張っていそうじゃない?…」
確かに…
2人の恋愛が発覚した時もえらい騒ぎだったもんな…

「それじゃあ社食で?…」
「それも味気ないはね…、いいは、車でちょっと離れた所まで行きましょ。」

夏子さんが車のキーをかざして見せる。
2人だけでしたい話もあるのだろう、僕はそれについて行く。

「そんなに張ってはいなさそうですね」
「社長が海外出張だからかな」

助手席に座って夏子さんの横顔を見る。
「夏子さん、髪切りました?」
「気づいてくれた?」

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