PiPi's World 投稿小説

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 994
 996
の最後へ

ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 996

気が変わったとでもいうのか?
スズタの社員じゃないからそれはわからないけど…

「何かあったんですかね?」
「外資に乗っとられるより先に手を組もうとか考えているのかな」
「ああ…確かに」
最近別の会社がそんな話があったよな…

まあどちらにしても美恵子さんが骨を折ってくれたに違いない…
「正式な発表はまだなんですかね?…」

「ええ、こんな騒ぎになっちゃったから、スズタの方も困惑している筈よ…」
「でも今回の騒ぎはあくまでも社長のプライベートなことじゃないですか…」
「それはそうだけどそうもいかないは…次号の記事にはうちの社長とスズタの社長との関係が出るらしいのよ…」

和彦さんと美恵子さん…
2人は高校時代の同級生で、恋愛関係にあったと…
実際それで僕らは生まれたのだから…

「話がそこまで踏み入ったら匠くんだってきっと出てくるはず」
「そ、それは…」
「無理やりにでも今回の再婚と結びつけるつもりかしらね」

それはまずい…
週刊誌側は僕が美恵子さんの子供だってことまで調査済みなんだろか?…

「記事を差し止めることは出来ないんでしょうか?…」
「そうね…出てから訴えることは出来ても、出る前っていうのはどうかしら…?」

自分のことが書かれるってあまりいい気がしない。
ましてゴシップまみれの週刊誌となるとだ。

何より、香澄や家族のみんなに迷惑をかけたくはない。

「匠くんの話があるかは、それを待たないとわからないけどね…」
「そうですね…」

今は仕事に集中するしかない。

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す