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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 995

「匠くぅん、悪いけどこれ試着してくれないぃ?…」
人がせっかくやる気になっているっていうのに朝一からそれですか;…
まあこれも仕事なんですけどね;… 

「あらぁ夏子さん、せっかくなんだし新庄くんにお願いしましょうよぉ」
おっそうかぁ、男が増えるってことは、僕にとってはそういう利点がある訳なんだな。

渦中の人物、新庄くんは朝一軽く挨拶して普通にうちの課の中に溶け込んで仕事している。
男が一人増えたくらいじゃ変わらないか。

「新庄くん、ちょっといいかしら」
「はい、なんでしょう」
新庄くんは沙織ちゃんとともに別室に移動する。

いいのかな…?
ちらっと美玲ちゃんの顔色を伺う…
やってることは聞こえている筈なのに、普段通りに仕事をしている美玲ちゃん…
まあ別に疾しいことがある訳じゃないし…僕の考え過ぎなだけってことかな;?…

僕の視線に気づいた美玲ちゃんと目が合う…
僕に向かいニコッと微笑む美玲ちゃんは、キスをねだる時みたいに唇をツンと尖らせて見せてきた…

…今お誘いは勘弁してね。
まああの反応なら大して気にはしてないんだろうな。

「そういえばさ、匠くん」
「はい」
夏子さんが空いた隣の席に座る。

「匠くんが頑張ってプレゼンしたあの営業、どうやらいい答えが返ってきそうなの」
「それって、スズタの…」
「もちろん」

僕のテンションは急上昇する。
何やかんや言っても、ずっと気になっていたことだった。

「本当ですかぁ?!…反対派も多いって聞きましたけど…」
僕の企画がどうのこうの言う前に、青山コーポレーションと仕事をすること自体に反対する者が多いと聞いた。

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