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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 99

…さすがに今ここで、ってのはまずいよなぁ。
「…ところで、香澄ちゃんたちはどこへ?」
「お嬢様なら、杏さんや桜さんたちとお買い物に出かけました」
「ああ…って、大丈夫?杏さん飲酒運転じゃ…」
「さすがに杏さんは運転しませんよ。桜さんじゃないですかね?免許持ってるらしいので」

 そうか桜ちゃんは18になるのかぁ…しっかり者の桜ちゃんだから、運転もさぞかしきちんとしているんだろうね…
そんな桜ちゃんの前で僕ったら醜態を晒らしちまって…出来るものなら時を巻き戻したいよ…

「桜ちゃんは…僕のこと呆れていなかった?」

「いえ…呆れるどころか必死に笑いをこらえてましたけど」
「…マジですか」
「…私もですけどね…」
舞ちゃんが苦笑いしながら言う。

「そういえば、舞ちゃんはどうして青山家のメイドになったの?」
「ああ、やっぱり聞かれます?」
舞ちゃんはにこやかに笑いながら言う。

「あ、言いたくないなら言わなくても構わないよ…」
「クス…私ぃ皆みたいにドラマチックな理由を持っている訳じゃ無いんです…」
「そ、そうなんだ…なんか安心したよ。それじゃなんでここに?…」
「私…愛してしまったんです…お嬢様を心から…」
うげぇ…そういうことですか…

「…あ…いえ、そうですよね、おかしいのは私もわかってます…」
「いや、別にそういうつもりで言ったわけじゃなくて…」
「気にしなくていいですよ。普通は匠さんのような反応ですから」
「でも、きっかけは…?」
「…就職活動がうまくいかなくて、落ち込んでて…そんなときにお嬢様と出会ったんです」

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