ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 98
杏さんや桜ちゃんを始めとするメイドちゃんたちだったら、こんな風に散乱させたまま放っておく訳は無いと思えた。
香澄ちゃんだろうか?
でも彼女だった、服を脱がすだけでは飽き足らず、このパンツが残っているのはありえない気もした。
だとしたら、弥生さん親子か?
どちらにしろ誰かが、意識を無くした僕をパンツ1枚の姿にし、その横で眠る涼香さんを全裸にひん剥いたのは間違いないのだ。
…まったく、何してるんでしょう。
僕は脱ぎ散らかされた服を手にとり、着直した。
…それにしても涼香さん、可愛らしい顔だよなあ…
さすがはモデルをやっていただけあってプロポーションも素晴らしいし、本当に女子高生の娘がいる年齢には見えない。
「お目覚めでしたぁ?」
ちょうど服を着終わったとき、ドアが開いてメイドの舞ちゃんとソフィアちゃんが顔を出した。
「迷惑掛けたんじゃない?僕、酒強く無いんだよ…」
「迷惑なんてことはありまんよ…ただ急に服を脱ぎ出したので、ビックリしちゃいました…」
え…舞ちゃん?…今なんておっしゃいました?
「私ぃも驚きました…日本の男性はぁ酔うと裸になりたがるんですかぁ?」
ゲゲ!!…
確かに僕は、酒に酔うと所構わずやたらと服を脱ぐと、友達から苦言を言われることはしょっちゅうだった…
「そうか…やっちまったな…」
ガックリと項垂れる。
「いや、気にすることないです…奥様もですから…」
「ええー!?」
舞ちゃんの言葉に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
(それでも涼香さんは起きる気配すらない。ある意味すごい)
「私達、男の人の見るの初めてだったので感激しちゃって…」
それって…僕はパンツまで下ろしたってことなんでしょうか?…
「桜さん言ってました。本当はもっと大きいって…」
桜ちゃん…ソフィアちゃんにまで何てことを教えているですか!…
「だから私達、もう一度確認しに来たんです!」
か、確認って言われても…そう簡単には大きくはなりませんって…